小泉進次郎氏

「コメは買ったことはありません、正直言って。支援者の方々がたくさんコメをくださるので。まさに売るほどあります」

 というありえない失言で、江藤拓元農林水産大臣が事実上の更迭。石破茂首相が次の大臣に選んだのは小泉進次郎元環境相だった。自民党農林部の会長として農協改革に携わった経験を期待されてとのことだが、有権者からは落胆と悲鳴の声が相次いでいる─。

小泉氏に対して鋭い指摘

小泉進次郎氏

《今度は米袋を有料化するのか?》
《こんな奴を農林水産大臣に起用したら食料安全保障が完全に崩壊する》
《父親が郵政を外国に売った様に、息子が農協を外国に売るシナリオですね》

 など、小泉氏に対して鋭い指摘が飛び交っている。

 問題の発端は、冒頭の江藤氏の問題発言を経て国民や野党から批判が殺到。国民民主党・榛葉幹事長は「国民に失礼。生産者に失礼。こんな庶民感覚が分からない、この人辞めなきゃダメですよ」などと批判し、野党5党が更迭を首相に要求。これを受けて江藤氏は事実上の更迭、辞表を提出する見通しになった。

「何かと批判される小泉進次郎氏はXで『世襲』と『ビジュアル』を最大限活用した政治家と揶揄されています。米の高騰やTPP問題、農家の高齢化に担い手不足といった課題が山積みのなか、具体的な成果をあげられていない小泉氏の起用に不満の声が集まるのは自然な流れだと思います。中には《何もしないなら百点満点だな》といった声もありますが、一部では成果次第では次の首相にといった声もあり、具体的な政策や数値目標の開示を期待したいです」(政治部記者)

マツコ・デラックスが指摘した小泉氏の本性

マツコ・デラックス

 江藤農水大臣の後任として取り沙汰されるなか、生放送番組で小泉氏のことを「大っ嫌いです!」と批判したマツコ・デラックスの発言が再び注目を集めている。

 2012年2月放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出演したマツコ・デラックスは小泉氏に対しての印象を聞かれ「何をしてくれたのよ、このガキが!」と批判。Xでは《マツコさん人の本質を見抜くチカラがすごいですからね》など、共感の声が続出し、マツコの批判が13年の時を経て掘り返される形になった。

 農林水産大臣の後任の命を受けた小泉氏は「今までの政策に十分効果があればこういったことになっていない。(中略)消費者目線でコメ政策を進めていると思ってもらえるよう、政策でお返ししたい」と意気込みを語った。今回の起用で「何もしない」という評価を覆せるか、厳しい視線が向けられている─。