
昨年から続く米の価格高騰で大きく揺れている石破内閣。5月21日には、講演で「米は買ったことがない」「売るほどある」などと発言し批判を集めた江藤拓農林水産大臣が辞任するなど、波紋が広がっている。
「米は3000円台でなければ」
江藤大臣の後任には小泉進次郎議員が選ばれ、「米の高騰に対してスピード感を持って対応できるよう全力を尽くす」とコメント。取材に対しても「米を買ったことがある」と発言し、後日、買う米の詳細を聞かれた際には「いろんなお米を買いますね。息子も娘も小さいので、パッと時短で上げなきゃというときは、パックご飯も買います」などと国民に寄り添う姿勢を見せているが……。
「世間の声を聞いていると、《進次郎で大丈夫なのか?》《世襲議員に庶民感覚がわかるわけがない》などと厳しい意見が多いですね。米の価格高騰は庶民にとって死活問題。1日も早い対策が求められていますが、そんな中で石破茂首相が党首討論で発したコメントに注目が集まっています」(全国紙社会部記者)
5月21日に開かれた党首討論。そこで石破首相は「米は(5キロ)3000円台でなければならないと思っております。4000円台などということはあってはならない。1日でも早く実現する」と発言したのだ。
この発言を受け、国民民主党の玉木代表からは「5キロ3000円台に下がらなければ、総理として責任を取りますか?」といった質問が。石破総理も「これは責任を取っていかねばならないと思っております」「仮に下がらないなら、なぜ下がらないかきちんと説明するのは、政府の責任」と答えている。
「価値観がかけ離れすぎ」
備蓄米の放出をおこなっても、下がらない米の価格。総理もようやく危機感を持ってくれたかと思われるが、一方で国民の関心は“5キロ3000円台”が妥当なのかどうかにあるようだ。
「2025年2月3日のNHKの報道によると、2024年6月の米の平均価格は5キロあたり“2000~2200円”だったということです。3000円を超えたのは昨年の9月から。そこからさらに米価格は値上がりを続け、同じくNHKの5月19日の報道によると、5月5日~5月11日のスーパーでの平均販売価格は4268円となっています」(前出・社会部記者)

このような状況について、世間からは、
《3000円台はありえない。去年まで2000円台で買ってたんだけど?》
《一般的な国民と価値観がかけ離れすぎ》
《農家さんが潤うなら3000円台でも納得するけど、どうせそうじゃないんでしょ?だったら2000円台じゃないと無理だわ》
《何しれっと値上げしてんの》
と、厳しいツッコミが殺到している。
果たして、米の価格はどこまで下がるのか――。“小泉農水大臣”の手腕に注目だ。