吉沢亮

 5月18日に、カンヌ国際映画祭の「監督週間」部門に選出された映画『国宝』。主演を務める吉沢亮は、同作で歌舞伎の女形としての人生を熱演した。そんな吉沢の、ある写真が話題となっている。

奇抜なビジュアルに困惑

 雑誌『Harper's BAZAAR』では、映画の撮影舞台となった上七軒歌舞練場で、ディオールの最新コスメでメイクアップされた吉沢の姿が特集された。今回の撮影でメイクを担当したのは、メイク界の巨匠と名高いピーター・フィリップス氏。

 2014年からパルファン・クリスチャン・ディオールのクリエイティブ&イメージディレクターに就任するなど、世界的な大物メイクアップアーティストだ。

 写真を見ると、黒い和服風の服に身を包んだ姿など、シックな雰囲気のショットも。しかし、特に目を引くのは、はだけたピンクのシャツにピッタリした髪型、濃いめのアイメイクでうっとりとした表情を見せている姿だった。

上七軒歌舞練場で、ディオールの最新コスメでメイクアップされた吉沢亮(『Harper'sBAZAAR』公式インスタグラムより)

「今回の特集では、“日本の美”をテーマに3パターンのメイクを施された吉沢さんの写真が公開されました。3枚の写真のうち2枚は、和と洋が調和した、シンプルにかっこいいと思えるもの。

 しかし、ピンクのシャツを着た1枚は、一般人がその良さを理解するにはあまりにもアーティスティックでした。奇抜なビジュアルに戸惑った人のほうが多かったのではないでしょうか」(芸能ライター)

「“変じゃないですか?”なんて言えない」

 吉沢が映画で演じた“女形”という役柄を意識したのか、特集記事では《男と女の境界を超えたところをたたえる、ピーター・フィリップスによるジェンダーフルイド的表現》と評されていたが、このショットに衝撃を受けた人は多かった様子。ネット上では、

《アート過ぎて良さが理解できない》

《これはさすがに面白い》

《芸術なんだろうけど……どうしても笑ってしまう》

《目元、殴られた?》

 などの声が。また、

《やっぱりあんなことがあったから仕事を選んでる場合じゃないんだろうな……》

《あの事件があったうえでのお仕事だから、“変じゃないですか?”なんて絶対言えないよね》

 という意見も。どうやら、昨年末に吉沢が起こした泥酔での住居侵入を思い出す人が続出しているようだ。

上七軒歌舞練場で、ディオールの最新コスメでメイクアップされた吉沢亮(『Harper'sBAZAAR』公式インスタグラムより)

「吉沢さんを見て泥酔事件を思い出す人は多いのですが、この事件に関しては本人がすぐ謝罪し、不起訴処分になったこともあって、活動へのダメージはほとんどありません。お酒での失敗だったので、さすがにアサヒビールのCMは降板になりましたが、映画『国宝』も無事に公開される運びに。今回のメイクも断れなくてやった仕事ではなく、映画のために進んで受けた仕事でしょう」(前出・芸能ライター)

 6月6日の全国公開を前に、すでに高い評価を得ている映画『国宝』。世間では《やっぱり吉沢亮の演技力すごい》《公開が流れなくて良かった》との声が上がっている。一時は公開延期となった『ババンババンバンバンパイア』も、7月に公開予定。こちらはコメディチックな作品なので、吉沢のまた違う一面が見られるはずだ。