
約5年という長きにわたる壮大な夫婦ゲンカに、ひとまず決着がついた。
夫婦で熾烈な争いを続けていた人物は、タレントで実業家のボビー・オロゴン。かつてはユニークなキャラクターで人気者だったが、近年はテレビでその姿を見かけない。
「2020年5月に起こした奥さんへの暴行事件が、今も尾を引いているのでしょう。この事件に端を発した離婚裁判の判決が5月21日に出て、ようやくひと区切りです」
と話すのは、夫妻の内情を知る男性だ。
ボビーの妻は事件後、ボビーとの離婚、慰謝料、財産分与、子の親権と養育費を求めて裁判所に提訴していた。妻への暴行事件では10万円の有罪判決を受けたボビーだが、夫婦の諍いにおいては、どのような結末を迎えたのか。
「裁判所は、夫婦関係はすでに破綻しているとして離婚を認め、5人いる子どものうち親権者を定める必要のある未成年の三女と次男は母親が親権を持つことが適切であると判断しました。養育費も、子どもが22歳になる年度末まで1人あたり毎月3万3000円を奥さんに支払うよう命じています」(内情を知る男性、以下同)
慰謝料600万円は100万円で決着
では、慰謝料と財産分与はどうなったのか。
「奥さん側は600万円の慰謝料を求めていましたが、裁判所が認めたのは100万円。ボビーが奥さんを指で突いた暴行、別居後に奥さんの車のミラーを壊したこと、自宅に駐車してあった車を勝手に持ち出して売却したことなどは問題行為だと認定されました。一方、ボビーは暴行事件前から、気にくわないことがあると奥さんに長時間にわたる説教をしたり、少ししか生活費を渡さなかったりすることがたびたびあった。これを奥さんは精神的・経済的なDVだと訴えていましたが認められませんでした」

自分勝手なボビーに振り回され続けた妻の苦しみを、裁判所はそこまで斟酌しなかったようだ。しかし、
「財産分与について裁判所は、奥さんに約7200万円を支払うようボビーに命じています。ボビーは金銭消費貸借契約書を証拠として提出し、多額の借金があると装って年収は96万円だと主張しましたが、裁判所は契約書などの信用性に疑義を呈したうえ、ボビーの総資産額を約1億8000万円と認定しました」
「今度も何をされるか……」
ボビーの“完全敗北”ともいえる結果だが、妻はこの判決をどう受け止めたのか。彼女の親族に話を聞いた。
「判決が出た後に本人から“主張が認められホッとした”と弾んだ声で報告を受けました。しかし、今までいろいろなことをされてきたので、今度も何をされるか……、そういう意味では今も怖いというのが正直な気持ちです」
暴行事件の罰金は10万円だったが、今回は約7300万円を支払うこととなったボビー。控訴して裁判を続けるのか。“敗者の弁”と今後についてを聞こうと個人事務所に問い合わせると、
「ボビーは“自分で考えろ!”と話しています」(担当者)
まったくワカラナイヨ!