
歴代最多45度の優勝を誇り、9日付で日本相撲協会を退職した元横綱の白鵬翔氏(40)が、角界を去った今、新たな舞台で勝負に挑む。東京の中央区・日本橋に、自身が代表を務める新会社のビルを建設する計画が『日刊スポーツ』の報道により明らかになった。
評価額は推定15億円

白鵬翔氏は同地に480平方メートル余りの土地を所有しているとされ、元々は宮城野部屋の建てるために購入した土地だったそうだ。現在は駐車場となっており、元々は食品会社のビルがあり評価額は推定15億円だったとみられる。
弟子の暴行事件により宮城野部屋は閉鎖、白鵬は部屋付きの親方として、弟子たちと共に伊勢ヶ濱部屋預かりとなっていた。9日の会見では、退職を決意した理由の1つとして「いつ再興というのが明言されず、それが今回の形(退職)になった理由が大きい」と語っている。
同時に今後の展望として「『世界相撲グランドスラム』という構想のもと、相撲を世界に広めていく」と決意を述べた。新会社のビル建設もその構想に向けた第一歩なのだろう。
「元々部屋の建設地として購入したそうですが、相撲協会を退職した今後は全く違う形で活用されるでしょう。オフィス街に近く、1階に土俵が見えるようにガラス張りにして観光地化するアイデアも浮上しているそうです。さらに、トヨタ自動車の豊田会長以外にもスポンサーが複数いるとされ、本人がどこまでの構想と規模感で活動するのか楽しみですね」(スポーツ紙ライター)
銀座でガラス張りの部屋は頓挫
というのも、“ガラス張り”のアイデアを出していたのは当のご本人だ。
「銀座に部屋を開きたい。稽古場をガラス張りにして、世界中、日本中から集まるいろいろな人に見てもらいたいです」
元白鵬は'11年9月場所の一夜明け会見でこのように語っていた。
その後、『日刊ゲンダイ』の報道によると銀座部屋構想は頓挫。白鵬の予算は土地と建物を合わせて20億円だったらしいが、平均坪単価7000万円を超える銀座では厳しかったよう。そんな中見つけたのが、日本橋の土地だったとされる。

ネット上では、
《日本橋のガラス張りの相撲部屋は白鵬さんが大相撲にいる時に実現して欲しかった》
《これから、白鵬のリベンジが始まる》
《新構想は日本では受け入れられにくいと思う。世界を拠点に違った「SUMO」を発展させ、ゆくゆくは交流戦とかに進めば面白いかもね》
など、白鵬翔氏の第一歩に期待を寄せる声が多く集まった。
日本橋エリアは江戸時代から日本の商業・経済・金融の中心地として栄えてきた場所で、相撲を世界に広める新たなスタート地点として、これほど象徴的な場所はないだろう。
相撲協会から離れ、白鵬翔氏の新たな挑戦がどのような形で花開くのか、多くの人が注目している。