
令和の時代が幕を開けてすぐにコロナ禍に突入。不倫や薬物だけではなく、ジャニーズ事務所崩壊、大物芸能人の性加害疑惑などこれまでの芸能界の常識が覆る出来事も。あなたにとって、いちばん衝撃だったニュースはーー?
「昭和や平成なら世の中がひっくり返るような出来事が次々に起こっています。でもこれは令和になってこれまでの非常識が正され、芸能界も浄化されつつあるといえます」(ライターの津田春子さん)
ひと昔前なら信じられないような芸能ニュースが、連日のように報道される令和の今。
「まさかこの人が……!?」とあなたが耳を疑ったニュースは何ですか?
「今も信じられない、陰謀だと思いたい」(東京都・43歳)、「生きていたらこの役は春馬くんがやっていたと思ってしまう」(滋賀県・38歳)
5位は令和2年の三浦春馬さん、竹内結子さんら人気俳優の自死。コロナ禍の鬱々とした日々の中でさらに人々に大きなショックを与えた。
新型コロナで亡くなった志村けんさん

「7月18日に三浦春馬さんが、9月27日に竹内結子さんの訃報が飛び込んできました。三浦さんは連続ドラマの撮影中だったため、そのドラマは打ち切りとなり、遺作となりました。三浦さんも竹内さんも今なお惜しまれる俳優で、彼らの生きる世界線を見たいという声は5年が経過しても絶えません」(津田さん)
竹内さんが亡くなる数週間前には芦名星さんも他界。新型コロナ感染で志村けんさんや岡江久美子さんらも亡くなり、この年は芸能界が深い悲しみに沈んだ。
「ハラスメント報道で両親が自殺ってどういうこと?」(兵庫県・52歳)、「当初は両親を殺したという疑惑があり、ドラマのような話にびっくりした」(兵庫県・60歳)

4位は歌舞伎界の名優・市川猿之助が両親に向精神薬を服用させたとして自殺幇助の罪に問われ、逮捕された事件。
「猿之助さんは当時、自身のハラスメント疑惑に関する記事が週刊誌に出ると知って自殺を考え、両親と話し合った末に一緒に死ぬことを決意した、と裁判で語っていました。
今でも多くの謎が残るこの事件ですが、懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡されています。執行猶予が終了したころ、活動を再開するのでは。歌舞伎界に猿之助さんはなくてはならない存在といえますから」(津田さん)
いとこである香川照之は2022年にセクハラ報道で歌舞伎以外の活動を自粛していたが、今年、WOWOWドラマで3年ぶりにドラマ復帰を果たした。
《事実無根なので闘いまーす》
「今考えれば、この人がスターでいたことがおかしかった」(神奈川県・49歳)、「性加害を報道されてからの行動がことごとくみっともない」(大阪府・62歳)
3位はダウンタウンの松本人志ら芸人による女性への性加害報道。令和5年末に『週刊文春』誌上で、松本に東京都内のホテルで性行為を強いられたとする女性の証言が次々に報じられ、吉本興業は即日「当該事実は一切ない」とコメントを発表。
松本も《事実無根なので闘いまーす》と自身のXで発信したものの、活動休止までの間に説明の場は設けられなかった。
「週刊誌側を提訴するため活動休止に入った松本さんですが、昨年11月、松本さん側から訴えを取り下げました。今回の件に関してはすべての行動が悪手で、松本さんの周りにはイエスマンしかいないんだろうなという印象が拭えない。
いつの間にか裸の王様になってしまったことも悲しいし、巻き添えをくらった形のスピードワゴン・小沢一敬さんなど後輩芸人をかばうこともしない姿に失望したという声も多いです」(津田さん)

今夏にも有料ネット配信チャンネルで再起を図る方向だと報じられているが、そこに後輩芸人も出演させるのだろうか。
旧ジャニーズから退所者が続出
「ジャニーズの名前が消滅するなんて」(宮城県・55歳)、「嵐が活動終了したり、キンプリが分裂したり、考えられない」(埼玉県・38歳)
2位はジャニーズ事務所崩壊。事務所創業者のジャニー喜多川氏が令和元年7月に死去し、そこから歯車が狂い始めた?
「ジャニー喜多川氏による少年らへの性加害疑惑は都市伝説かのように、ずっと囁かれてきました。1988年には元フォーリーブスの北公次さんが、1989年には元ジャニーズの中谷良さんが暴露本を出版。1999年には『週刊文春』の特集記事で取り上げられたが、なぜかその話題はタブーとして問題視されないままでした。
しかし令和5年にイギリスのBBCがドキュメンタリー番組を放送、それ以降、日本でも実名の被害者が次々に現れ報道されるようになったんです。その年の9月には東山紀之新社長(当時)や藤島ジュリー景子氏らが長時間、会見を開いたのも印象的。
ジャニー氏に続いて姉のメリー氏も亡くなり、事務所は求心力を失い、活動を休止していた嵐もとうとう来年5月末での活動終了を発表。象徴となる存在といっても過言ではないスターらが次々に退所していったのも、平成の世なら考えられないこと」(津田さん)
「スタートエンターテイメント」に事務所名は変更されたものの、いまだに「ジャニーズ」と呼んでしまう人が多い?

最も多くの人に衝撃を与えた1位は、
「まさか中居くんが」(福島県・51歳)、「何も言わずに引退なんてひどい」(山梨県・57歳)
性加害報道を経て、中居正広氏の芸能界引退が人々に最も衝撃を与えたようだ。
平成の誤りを令和が正している
「さらにフジテレビ崩壊や、時間無制限の記者会見などそれに付随する出来事も軒並み今までだったら考えられないようなこと。
フジテレビは今、港浩一前社長などを提訴する動きまで出ているし、中居さん側も反論を始めていて、まだまだこの問題は終わらなそう」(スポーツ紙記者)
これまでとは一変した令和の芸能界。これに対して津田さんは、
「平成の誤りを令和が正している、という印象が強い。例えば、性加害が当たり前だった世の中がおかしいし、見て見ぬふりをしてきたこともおかしい。おかしいことをおかしいと声をあげられるようになった結果、という気がしてならない。
ただ、それは悪いことではないし良い方向へ向かっている気がします。今後も不適切なことはどんどん明るみに出るのではないでしょうか」
次に告発されるのは誰なのか─。令和で芸能界が健全になることを期待?