近年は透水性のあるアスファルト舗装も一般的に。水たまりの発生を防いだり、真夏の路面温度上昇を抑える効果がある※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!赤や青、緑など道路の色を変えているのはなぜ?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.赤や青、緑など道路の色を変えているのはなぜ?

A.カラー舗装に明確なルールはないが、主に、注意喚起を促すのが目的です。(交通ジャーナリスト 清水草一さん)

 近年、黒や灰色だけでなく赤や青、緑など色のついた道路をよく目にするが、

現在のカラー舗装に明確なルールはなく、各道路管理者によって施工されています。それでも、意味や効果がそれぞれにあり色付けがされているんです」と交通ジャーナリストの清水草一さん。

道路上に色が塗られるのは、ドライバーにその場所での注意喚起を促すのが目的です。例えば、赤色の道路は本能的に危険を感じさせ、スピードを落とさせる効果があります。

 信号のない交差点やカーブ、バス停付近、駐停車禁止区域、高速道路のトンネル内など、危険性がある場所で使われることが多いですね。中にはすべり止め対策を兼ねて、赤色の塗装が施されている箇所も」(清水さん、以下同)

 路側帯に多い緑や青にも、理由があるという。

緑は芝生や庭を連想させ、スピードを落とさせる効果があります。代表的なものでいうと、学校付近にあるスクールゾーン。青は視認性が高く見えやすいため、右左折専用レーンを区別しやすくしたり、自転車の安全を守るための自転車通行帯を表すのに使われることが多いですね」

 では、黒色と灰色にも明確な意味があるのだろうか。

「アスファルト舗装そのものの色なので、施工当初は黒、徐々に灰色に変色していきます。アスファルト舗装はクッション性があり、施工も比較的簡単ですが、その分強度はやや低く、定期的なメンテナンスが必要。

 舗装にはコンクリートを使う場合もありますが、アスファルトより白っぽくなるのが特徴です」