
読売ジャイアンツがXに父の日にまつわる投稿をし、ネット上では《これがいい広告になると思ってるジャイアンツの倫理観やばすぎ》との批判が相次いでいる。
父の日に“嫌な思い出”が殺到
読売ジャイアンツは6月15日の父の日に『今日は、父の日。 あなたのお父さんと ジャイアンツの思い出はありますか。』という文面と「#父とジャイアンツ」というハッシュタグを使ったキャンペーンを行った。

6種類のイラストに上記のコメントをつけポストしたのだが、その中の1枚のイラストに書かれたキャッチフレーズが炎上する事態に。テレビを見ながらガッツポーズをする父親のイラストに添えられた文字は《父のキゲンは、巨人が決めている。》というもの。
「ジャイアンツとしては、このハッシュタグを使って“野球を通じた、父とのあたたかい思い出”を人々につぶやいてほしいという気持ちだったのでしょう。しかし、今の時代に適していないと思われるこのキャッチフレーズでは、炎上しても仕方ないと思います」(広告代理店関係者)
引用ポストの多くは、
《ごめんなさい小さい時からガチでこれで、おかげで野球がすごく嫌いです……》
《父が画面に向かって怒鳴ってるのがただただ怖かった》
《父親がスポーツ見て上から目線で選手バカにするの見て父親嫌いになったの思い出した》
など、あたたかい思い出どころか、父親と巨人との“嫌な思い出”を共有する場になってしまった。
時代錯誤なキャッチフレーズ
また、
《母と祖母はこれでガチで苦労してたから笑えない》
《なんかいいように書いてるけど、野球の結果程度で家庭内の雰囲気悪くされたらたまったもんじゃねーよ》
《これ公式側が美談風に言っていいやつなの?》
など、大人が野球の試合結果で機嫌を左右されること自体への批判も多く寄せられた。

「子どもや大衆に人気のあるものの代表として『巨人・大鵬・卵焼き』という言葉が流行しましたが、それは昭和の話。子ども時代に強くてスター揃いの巨人を応援していた人たちが大人になり、まさに巨人の勝敗に左右される“お父さん”になった可能性がありますね。ただ、令和の時代、そんなお父さんは“毒親”と言われてしまいます。せっかくの父の日に水を差す投稿となってしまいましたね」(前出・広告代理店関係者)
父の日に似つかわしくない、父親との嫌な出来事を人々に思い出させるきっかけになってしまった巨人の投稿。該当ポストは1万件近くRTされ、いまだに多くの批判を浴びている。
ジャイアンツ公式Xの概要欄には《他者に不快感を与える投稿は、削除やアカウントのブロック、法的措置などを執る場合がございます》との一文が……。