
6月17日(現地時間16日)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(30)が663日ぶりに投手として試合出場。“オープナー”として1回を投げて28球、1失点でマウンドを降りたものの、最高球速は100マイル(約161キロ)を記録するなど「二刀流」復活に本拠地・ドジャースタジアムが沸いた。
通常はNHK・BSでの中継がほとんどのMLBだが、この日は大谷の投手復帰戦だけにNHK地上波での中継だったことから、いつもより多くの視聴者がサンディエゴ・パドレスとの試合を見守ったようだ。そのためかーー、
《えぅっ!!んん?? 佐々木朗希ベンチに居てるやん??》
《朗希一応ベンチ内にはおるんやね》
ドジャースのベンチ内に当たり前のように佐々木朗希投手(23)がいることに、SNS上で驚きの声を上げる視聴者ら。
というのも、5月14日に「右肩インピンジメント症候群」によってIL(故障者リスト)入りした佐々木。5月下旬にはキャッチボール再開と軽傷と思われたが、6月に再び違和感を覚えて「ノースロー」に“逆戻り”したことが、デーブ・ロバーツ監督(54)によって明かされた。
チームに帯同、ベンチ入りしてる理由
そしてリハビリも強化できない状態に6月16日、「少なくとも今シーズン(の投手陣)は佐々木抜きで計画を立てなければならない」と、今季中の登板を絶望視するかのような見解も示した指揮官。それだけに、
《佐々木朗希がずっとベンチ入りしてる理由は何なんだろう 今季構想外ならリハビリとかトレーニングに専念させたらいいのに、チーム帯同はさせるのか》
《佐々木朗希は暫くノースローならマイナーで身体つくる方が良くないの?って思うけど、メジャーに帯同してるのよね》
現時点で投げられないにも関わらず、マイナー落ちすることなくチームに帯同している現状に疑問を持つ声も。佐々木はなぜ、今なおベンチ入りを続けているのか。

MLB事情に詳しいスポーツライターに話を聞くと、
「まず(故障者)リスト入りした選手ですが、試合中はグラウンドに立ち入れませんが、ベンチ入りすることは可能です。この試合でも、同様に(6月17日に“60日間IL”に移行)ダルビッシュ有投手(38)もパドレスベンチに入っていました。
そして佐々木投手ですが、ドジャースタジアムでこそベンチ内でチームメイトを応援していますが、遠征先では帯同せずにリハビリや練習をこなしています。今回も大谷投手の復帰戦だからこそ、勉強のためにベンチ入りを希望したのだと思います」
佐々木がベンチ入りしても枠はそのまま
そして佐々木もまた、右肩痛の改善が見られない場合「60日間IL」に移行する可能性が高いとも。
「リスト入り選手の代わりにマイナー契約の選手を補充することも可能ですし、佐々木投手がベンチ入りしたことで、試合出場が認められる28人のロースター枠が一つ埋まるわけでもありません。
ただ“メジャー契約”の40人枠は変更できず、佐々木投手がIL入り扱いになっている以上はマイナー選手のメジャー契約枠が一つ空かないのも事実。佐々木投手の場合、それこそ“1年間はマイナーに落とさない”との契約が盛り込まれている可能性もありますね」(前出・ライター)
大谷に山本由伸(26)、そして佐々木の日本人投手によるローテーションが見られるのは、まだ先になりそうだ。