元BOOWY・高橋まこと

 かつて一世を風靡した伝説のロックバンド『BOOWY』。そのドラマーとして知られる高橋まことによるX(旧ツイッター)の投稿が、物議を醸している。

 高橋が言及したのは、ガソリン税の暫定税率廃止法案をめぐって自民党の田村憲久衆院議員がした発言についてだった。

布袋寅泰の“公開説教”

「高橋さんは、田村議員がガソリン税の廃止法案に難色を示しているという記事を引用する形で、《この野郎!!昔大臣だった時に、震災復興支援のライブに来てボウイの曲歌ってやがったな!!。二度と歌うんじゃねえ!!》と怒りをあらわに。さらに、《結局自民党はアホ自民党。人々の暮らしの大変さに一瞥もくれない!!アホ政治家は要らねえんだよ!!》と不満を爆発させました」(スポーツ紙記者)

 過激な表現で国政への不信感を綴った高橋だが、政治的な発言で世間を騒がせたのはこれが初めてではない。

 2023年4月29日、高橋はX上で《もうこの三流国日本には五輪も万博も要らねえよ》と投稿。すると、5月3日に同じ『BOOWY』のメンバーとして活動した布袋寅泰が、高橋の発言を引用して《何も知らずに言うこと言うな》と、不快感あらわにしたのだった。布袋は後に自身の発言を削除したが、メンバー同士のギスギスしたやりとりは、当時ファンの間でさまざまな臆測を呼んでいた。

 ボーカルの氷室京介を中心に1981年から“暴威”として活動開始したBOOWY。『B・BLUE』や『MARIONETTE』などのヒット曲でたちまち人気バンドとなるも、1988年に解散を迎えた。

「BOOWYの株を下げないで」

「結成時から、氷室さんと布袋さんは衝突を繰り返すなど不仲で知られており、そのいざこざが解散につながったと言われています。布袋さんと高橋さん、ベースの松井常松さんは2019年に3人で新曲を披露するなど、良好な関係が続いているように見えましたが、その裏でそれぞれの考え方には大きな違いがあったようです。

 高橋さんは自身の出身地である福島県が東日本大震災で被災したとき、国の対応に怒りを覚え、以降は政治に対する不信感をSNS上で積極的に発信しています。一方、布袋さんは2021年の東京パラリンピックの開会式でパフォーマンスを行うなど、公的なイベントに多数出演。かつての仲間による国への批判に、モヤモヤとした気持ちが募るのも仕方ありません」(芸能ライター)

ガソリン税の暫定税率廃止法案をめぐって自民党の田村憲久衆院議員がした発言について、過激な言葉で不満を爆発させた元BOOWYの高橋まこと(本人のXより)

 そんな経緯もある中、再び投稿された高橋の過激な“政治批判”。BOOWYファンからは、

《変な騒ぎ方でBOOWYの功績を汚さないでほしい》

《この意見はBOOWY全体の意見なの? 氷室さんや布袋さんに迷惑がかからないようにして…》

《意見したいのはわかるけど口調が汚すぎ。BOOWYの株を下げないでください》

《BOOWY4人の曲なのに、我が物顔で「二度と歌うな」は無いでしょ》

 など、批判的なコメントが寄せられている。

 2023年、布袋から“公開説教”を受けた当時、高橋は『週刊女性』の直撃に対して、「布袋が(勝手に)言ってきたんだからさ」としつつも「オレもちょっと乱暴で言葉足らずだったなっていうのはあるね」と、少し反省した様子を見せていたのだが……。

 過去のインタビューでは、布袋も高橋もBOOWYの再結成を望む意思を表明していた。しかし、これ以上“方向性の違い”が深まるようであれば、復活の可能性は遠のくばかり。ファンの心を痛めるような発信には、くれぐれもご注意を――。