茨城県立カシマサッカースタジアムのネーミングライツを株式会社メルカリが取得(鹿島アントラーズ公式サイトより)

 6月19日、J1リーグの鹿島アントラーズは、『茨城県立カシマサッカースタジアム』のネーミングライツを株式会社メルカリが取得したと発表した。7月1日以降、同スタジアムの新愛称は『メルカリスタジアム』(略称『メルスタ』)になるという。しかし、長くフリマアプリ『メルカリ』では高額転売などが問題視されており、サッカーファンや『メルカリ』をよく思わない人々から大きな波紋を呼んでいる。

『転売スタジアム』がトレンドに

メルカリではすでにSwitch2の転売が行われている

「最近では、人気ゲーム機『Nintendo Switch 2』の高額転売問題がたびたび炎上していますよね。多くの人が抽選で外れてしまって手に入らない中で、転売ヤーが『メルカリ』などのフリマアプリで高額転売をして儲けている。『Nintendo Switch 2』を手に入れたい人々からは、そんな高額転売の温床になっている『メルカリ』に対し悪いイメージを持ち、『メルカリスタジアム』を『Switch 2転売スタジアム』、『悪質転売助長スタジアム』、『転売スタジアム兼盗品横流しスタジアム』など蔑称で呼びはじめました。

 Xのトレンド上では、『メルカリスタジアム』より上に『転売スタジアム』がランクインしてしまっている状態です。略称は『転スタ』などとも言われています」(スポーツ誌ライター。以下、同)

 X上では、『メルカリ』を良く思わないユーザーから、

《転売スタジアム呼ばわりも仕方ない、今はSwitch2騒動で最高に炎上中なのに間が悪い》

《Switch2の転売手数料で得た金でスタジアムのネーミングライツ獲得》

《ネーミングライツ取得する金で詐欺や転売対策をどうにかしろよ》

 と、高額転売問題が解決していないこのタイミングでのネーミングライツ取得に対し、批判的な声が飛んだ。

Jリーグチケットの転売も

 また、『メルカリ』ではゲーム機だけでなく、Jリーグチケットの転売もされており、鹿島アントラーズのサポーターやサッカーファンからは、

《チケットの転売で儲けた金でスタジアムを買収》

《チケットがメルカリで転売されてても止められなくなるのか?》

《転売スタジアムとか言われてるとこでプレーすんのヤダよな。まだネーミングライツで済んでるけどこの先チーム持ちたがるとか絶対やめてね》

《転売スタジアムより闇市スタジアムの方がしっくりきます。メルカリなんて潰れればいいのに》

 といった不満や不安の声があがっている。

「『Switch 2』の転売問題がこれだけ大騒ぎになっているのに、出品禁止にしているオークションやフリマサイトがある中で、『メルカリ』では未だに“新品未開封”などと謳い、6万円台~10万円台で転売と思われる『Switch 2』本体が出品されています。
鹿島アントラーズやその選手に落ち度が無いのはもちろん、『メルカリ』も正式な手続きを経てネーミングライツを買った以上、それ自体を非難されるいわれはないと思います。

 ですが、『Switch 2』転売騒動が相当大きいようで、スタジアムへのイメージ悪化は避けられそうにありません」

 止みそうにない『Switch 2』転売問題で、思わぬ形で飛び火を受けてしまった鹿島アントラーズ。『メルカリスタジアム』がサポーターからも地元の人からも愛される呼称となるよう、『メルカリ』には一段と転売対策を強化して欲しいところだ。