テレビ、YouTube、CM業界などの放送作家として、数々のコンテンツを作り出してきた澤井直人(35)。今、ほかの誰よりも「人間」に興味がある平成生まれの彼が、「話を聞きたい!」と思う有名人と対談する、好奇心と勢いだらけのインタビュー企画『令和にんげん対談』!
第17回は、爆発的な人気を博したNetflixオリジナル番組『timelesz project -AUDITION-』(通称『タイプロ』)で注目を集めた西山智樹が登場! 6月1日、ホリプロへの所属が発表されると同時に、同番組で共演していた前田大輔とともに新たなグループを結成していくことも明かされた。現在は、ボーイズグループ結成プロジェクト『TAG SEARCH』が始動しており、西山と前田の2人が自らメンバーを探している最中だ。そんな西山のプライベートや今後の夢など、根掘り葉掘り聞いてみた。

両親の“教育方針”
澤井直人(以下、澤井)「本日はよろしくお願い致します!西山さんと前田さんの2人が手を組まれた際は『タイプロ』ファンとしては熱くなりました!実際に活動を始められてから、地元や昔からの友達からの反響はいかがでしたか?」
西山智樹(以下、西山)「多かったですね。僕がオーディション番組などに出始めたのは20歳のころで、それから約5年間、夢を追うためにオーディションに参加していました。そうした活動を行う中で、コンスタントに応援してくれる学生時代の友達が多くて…。みんな“本当によかったね”と声をかけてくれました」
澤井「応援してくれた友達は嬉しかったでしょうね。西山さんはどんな学生だったんですか?」
西山「小学性のころは少林寺拳法を習っていました。少林寺は自分がやりたくて始めたことだったのですが、急にサッカーがやりたくなって(笑)。親からは“目標を達成できたら辞めてもいい”と言われたので、“黒帯獲得”&“都大会優勝”という目標を達成してから、中学校でサッカーを始めました」
澤井「目標を達成できちゃうのがすごいです。ご両親の教育方針も素晴らしいですね」
西山「自分が“やりたい”と言ったことは、“ちゃんと自分でけりをつけろ”と言われていましたね。中学生からサッカーを始めましたが、なにせ初心者だったので正直うまくはなくて……。その後、高校では足の怪我の影響もあって、テニス部に所属することになりました。
でも、高校時代は部活に打ち込むというよりは友達とたくさん遊んでいました。友達や先生には恵まれて、楽しい毎日を過ごせましたが、成績はどんどん悪くなる一方で……」
澤井「高校は絶対、沢山遊んだほうがいいです!笑 大学は名門!明治大学のご出身とお聞きしました」
西山「“このままではまずい”と思っていたころに、AO入試で明治大学を受けられることを知りました。これは“チャンスだ”と思って、その後はたくさん勉強して、無事に合格しました。大学生活もとても楽しく、充実した生活を送れました」
プライベートの西山智樹
澤井「先ほどのご両親に関する話もそうですが、『タイプロ』のときから拝見していて、とにかくお育ちがいいのだろうなと感じていました。ご両親は西山さんの活動について、どう思っていらっしゃいますか?」
西山「高校時代や大学に入学してからしばらくは“安定したところに行ってほしい”という思いはあったんじゃないかなと思います。僕が19歳になったころに、両親と将来の話をする機会があって、そこで僕の夢について理解してくれたと思います。その話し合い以降はずっと応援してくれていますね」

澤井「素敵なご家族ですね。インスタグラムでも投稿されていますが、趣味は絵を書くことだそうで。絵は昔からよく書いていたんですか?」
西山「見て頂いたんですか!ありがとうございます!絵を書くことは小さい頃から好きでしたね。高校のクラスTシャツのデザインやポスター、しおりなど、学校行事に関するものを書くことは多かったかもしれません。そう思うと、絵を披露することも好きだったのかなと思いますが、がっつり学んだことはなくて、趣味の範囲にとどめています」
澤井「とても独学には思えない個性的な絵で素敵だなと思っていました。ほかにも作詞・作曲もできるとお聞きしました」
西山「トラックを作ることはまだできないので、未熟ではありますが、詩を書いたり、すでにあるビートに対して言葉を乗せることはすごく好きです。最近は“自分色”みたいなものが少しずつ形を帯びきた気がするので、今後のアーティスト活動に落とし込んでいけたらいいなと思います」
澤井「急に話が変わるのですが、部屋が綺麗そうですよね(笑)」
西山「いや、そんなことはないですよ!散らかっているので、よく母に怒られています(笑)。実は少し前に家が新築に変わりまして、その時に自分の部屋をオーダーメイドみたいにしてもらったんです。
部屋は汚くするくせに、壁紙をスタジオ風にしたり、こだわりはあって。インスタグラムの投稿も自分の部屋で撮っているものが多いのですが、撮影を始める前に、机の上に散らかっているものが写らないようにしていて(笑)」
話題になった“大物タレント”との相互フォロー
澤井「僕も部屋は汚くなりがちなので、好感が持てます(笑)。僕が放送作家ということもあって、テレビのお話を聞ければと思いますが、もし今後自分たちの冠番組を持つとなったら、どんなことをしてみたいですか?」
西山「今、現状は2人なのですが、僕たちは自然体でいることが多いので、そうした雰囲気が伝わるような旅やロケ番組のような形はいいなと思いますね」

澤井「今後、テレビで共演してみたい人はいますか?」
西山「お笑い芸人の方と共演してみたいです。僕は人と喋ることは好きなのですが、バラエティー番組となると、爪跡を残すことも大事になってくると思います。自分はそうした感覚に疎いというか、苦手意識もあるので、芸人さんの番組での立ち振る舞いを間近で体験してみたいです」
澤井「僕も放送作家になったばかりの20代の頃に、仕事していくうえで何かおもしろい話を持っていた方がいいと思って、エピソードトークを何個か用意したんです。ちなみに西山さんがテレビに呼ばれた時に披露できるエピソードトークはありますか?」
西山「これです!まさにこういう感じで振られたときに、ひるんじゃうと思いますね(笑)。何かに関連した話から広げていくのは得意なんですけど、0から1を生み出すトークは本当に苦手ですね…。準備しておきます!」
澤井「すみません、いじわるしてしまいました(笑)。今回、インタビューするにあたって、少しだけ気になることがありまして、『タイプロ』に参加されているときに、和田アキ子さんとインスタグラムが相互フォローになっていましたよね」
西山「そうなんですよ!和田アキ子さんのマネージャーさんが興味を持ってくださっていたみたいで、それでご本人さんも知ってくださったそうです。僕が脱落した回が公開されたころに、フォローが来ました。
当時、たくさんの方がフォローしてくださったので、気づけないこともあったのですが、そのときはたまたま携帯を開いていて、思わず“えっ”と声に出ましたね。確認したら間違いなくご本人で…。本当にびっくりしましたね。反響もたくさんありましたが、それ以上に自分が驚いていました(笑)」
澤井「それはびっくりしますよね。業界だけでなく、『タイプロ』の注目度はすごかったと思います。『タイプロ』に出演以降、街中で気づかれることも増えたんじゃないですか?」
西山「増えましたね。番組は20代から30代の方々が見てくださっているのかなと思っていましたが、以前声かけていただいたのは60代ぐらいの方で。もちろん視聴者の数もそうですが、幅の広さにも驚きました。女性の方が大半ではあるものの、男性から声かけられることもあります」
掲げた2つの“目標”
澤井「今回、前田さんとともに新グループを組まれることになりましたが、西山さんにとって前田さんはどのような存在ですか?前田さんのいない空間なんで何でも話してもらっていいですよ!」
西山「フランクな話もできる関係性なので、“男友達”という感覚に近いですね。仕事終わりに一緒に目黒川沿いを散歩しながら帰ることも多いんです。今でいうと、『TAG SEARCH』というプロジェクトをしていることもあって、お仕事に関連した話をすることが多いですが、お互い“アニメ好き”などの共通点もあるので、たわいもない話をして帰ることもあります。2人とも『進撃の巨人』が好きなんです」
澤井「本当に仲がいいんですね。答えるのが恥ずかしいかもしれませんが、前田さんの好きなところはどこですか?」
西山「僕のことを理解してくれているところですね。僕は考えて作り込むことは得意だと思う一方で、0から1を生み出すのが苦手なタイプで…。何かを求められて、すぐにできる瞬発力や度胸に自信がないんです。
でも、大輔はそうしたことに対応できるタイプで本当にいつも助かっています。彼も僕の性格を理解してくれていて、そうした場面ではすっと前に出てくれるんです。感謝の気持ちでいっぱいですね」

澤井「これは前田さん喜ぶんじゃないですかね」
西山「喜んでくれるといいですね(笑)」
澤井「ボーイズグループ結成プロジェクト『TAG SEARCH』で西山さん、前田さん2人で自らメンバーを探していかれると思います。今後、どのようなグループにしていきたいですか?」
西山「2つの軸を掲げていて、1つは“ライブ力に強いグループ”。もちろんスキル面もそうですが、グループ全体の雰囲気も含めて、ライブに来てくれたお客さんに“この人たちのライブに来てよかった”と思わせられるようなグループになりたいです。
もう1つが“3年以内にアリーナ・6年以内にドーム”です。これを掲げているのもあって、短くても6年間は続けていく予定です。もちろん、その後も長期的に活動したいという思いがあるからこそ、メンバーが自然体でいられることが大事になってくるのかなと思っています。ただ、グループ活動をしていく中で各々の関係性が変わっていくこともあるはずです。
そうした中で、 “こいつのここはすごいな”とリスペクトし合える能力が各々に備わっているようなグループであれば、長続きできると思うので、そうしたグループを目指したいと思います」
澤井「ありがとうございました!今後は番組でご一緒できたら嬉しいです!」
西山「はい!エピソード用意しておきますね(笑)」