
6月25日、フジテレビの親会社であるフジ・メディア・ホールディングスの株主総会が行われた。昨年末に明るみになった中居正広のトラブルに加え、オンラインカジノ問題でも揺れるフジテレビ。株主総会では、清水賢治社長が株主に謝罪をして「厳正な処分を考えております」と発言した。
相次ぐフジテレビ社員によるトラブル

「フジテレビは、社員によるトラブルも相次いでいます。昼の帯バラエティー『ぽかぽか』や『アウト×デラックス』の演出を担当していたプロデューサーの鈴木善貴容疑者が常習賭博の疑いで6月23日に逮捕されました。また、24日には山本賢太アナウンサーが単純賭博の疑いで書類送検されました」(スポーツ紙記者、以下同)
2人は、オンラインカジノを利用していたことが発覚。
「山本アナは、韓国に旅行をした際にカジノに行ってギャンブルにのめり込み、帰国後もやりたくなったんだとか。オンラインカジノについてわからないことがあると、鈴木容疑者に相談していたそうです」
鈴木容疑者は、逮捕された23日の早朝、警察によって任意同行されている。
「容疑者が警察にマークされているという情報は、数日前からマスコミ各社が掴んでいました。そのため、任意同行された際も、容疑者の自宅にはたくさんの報道陣がつめかけていました。そのときの様子が少し異様だったんです」(全国紙社会部記者、以下同)
どういうことか。
「芸能界でもオンラインカジノの問題が広がっていますが、鈴木容疑者はフジテレビのプロデューサーという“一般人”です。にもかかわらず、自宅から出てきた鈴木容疑者は、作業着に黒い帽子を被ったマスク姿という、清掃作業員のような“変装”をさせられていたのです。まるで、2019年に日産自動車の前会長であるカルロス・ゴーン氏が保釈されたときのようでした」
作業着姿の男性3人のうちの1人が…

現場は、次のような状況だったという。
「まず、清掃業者のような軽自動車が鈴木容疑者のマンションの裏口に停まり、作業員姿の捜査員の2人がエントランスから入って行きました。その後、大きなバンが集まった報道陣を遮るようにマンション付近に停まると、作業着姿の男性が3人出てきて軽自動車に乗り込みました。そのうちの1人が、鈴木容疑者だったのです」
こうした“工作”ついて、警察関係者に話を聞くと、
「容疑者が著名人であれば、今回のように気を遣うことはあるかも知れません。ただ、会社員という一般に顔を知られていない容疑者に、こういったことをするのは聞いたことがありません。まれに“外にマスコミがいるから出たくない”という容疑者もいて、現場の捜査員が機転を効かせることもなくはないですが……」
と、驚いた様子。
「今回は、鈴木容疑者に着せるための作業着を事前に用意するなど、手の込んだ準備をしていたようです。さまざまな問題を抱えるフジテレビや、そのアナウンサーもかかわっているということで、社会的な注目が高いことから、こうした“作戦”をとったのかもしれません」(同・警察関係者)
フジテレビは、この先どうなるか――。