
《今日も本気出せました!感謝です!》の一文とともに「日本を元気に!」という旗をなびかせながら、電飾自転車で走る須藤元気氏の動画がXに投稿された。
党との“政策違い”で一時は無所属に
これに対しSNS上では、
《こういうパフォーマンスいらないよ。なんかズレてるんだよな…》
《パフォーマンスとしては面白いんだけど、もっと政策とかアピールできないのかな?何も響かないです》
と、あきれた声が。
須藤氏は、元プロの総合格闘技家で現役時代は『変幻自在のトリックスター』という異名をとっていた。2002年には俳優としてデビューし、2012年の映画『るろうに剣心』では戌亥番神役で出演。2005年にはエッセイ『幸福論』(武田ランダムハウスジャパン)で作家デビューし、累計10万部を突破。2006年に出版した『風の谷のあの人と結婚する方法』(ベースボール・マガジン社)は19万部を超えるべストセラーを記録するなど、多彩な才能を持っている。

「政治家になることについては、10代から興味があったと語っており、2019年に立憲民主党から比例代表で参院選に出馬し、初当選。しかし、2020年の東京都知事選で山本太郎氏を支持、立憲が消費税減税に消極姿勢だったことなど、党との政策が合わなくなり、その後無所属になりました。
2024年4月、衆議院東京15区補欠選挙に無所属で立候補したため、公職選挙法の規定により参議院議員を退職(自動失職)し、山本氏から応援演説を受けましたが、選挙には破れました。同年10月の衆院選でも東京15区から無所属で立候補しましたが、落選。今回の参院選では、山本氏が党首のれいわ新選組ではなく、国民民主党公認の比例代表で出馬するということで大きな注目を集めています」(全国紙社会部記者)
幹事長はフォローするも…
須藤氏は2023年11月に《もういい加減ワクチン接種を進め続ける理由はないでしょ》とXで投稿し、過去には国民民主党の立場とは異なる反ワクチンの姿勢を示し、原発にも反対していた。
この5月に須藤氏は国民民主党から出馬するにあたり、政策を見直したとし、
《1.原発について かつては否定的な立場でしたが、現在はエネルギー安全保障と現実的対応の観点から『安全性を確保した上での活用』は必要と考えています》
《2.ワクチンなど医療分野について『副反応への懸念』を発信していましたが、ワクチンの重症化予防効果等を含めて科学的根拠を否定する立場ではありません。党の『科学的知見と透明性重視』の方針に従います》
とXで表明した。

「反ワクチン、反原発の姿勢を変えたと言った須藤氏ですが、国民民主党の支持層の中には、いまだに彼の出馬に納得していない人も多いようです。6月20日には、国民民主党の榛葉賀津也幹事長が定例会見で、須藤氏の過去の反ワクチンの主張について“専門家の方や(医師でもある同党の)福田徹衆院議員、玉木さんともいろいろな会話をされたようだ。大変素直に勉強されて、誤解のあった発言については反省をされた”とフォローをしましたが……」(全国紙記者)
山尾志桜里氏の参院選比例代表擁立をしようとしたことで、国民民主党の支持率が急落するという「山尾ショック」があったばかり。過去に立憲民主党で揉めた須藤氏なだけに、国民民主党は新たな“ショック”を生まないか懸念される。