
7月5日に31歳の誕生日を迎える大谷。レギュラーシーズンも半分以上が終了。これから優勝争いも激しくなっていく中、大谷翔平の活躍をより楽しむコツを紹介!
大谷がプレーにこだわるメジャーって?

日本では「メジャーリーグ」「大リーグ」と呼ばれる「Major League Baseball(MLB)」。そもそも、どういったシステムなのか。
1. メジャーリーグとは
「メジャーリーグは、ナショナルリーグ(ナ・リーグ)とアメリカンリーグ(ア・リーグ)の2リーグで構成されています。各リーグ15球団、全30球団で、29球団はアメリカ国内に本拠地を置いていますが、トロント・ブルージェイズのみカナダが本拠地。各リーグは東地区、中地区、西地区の3地区に分かれています」(スポーツ紙記者)
メジャーリーグ研究家の友成那智さんによれば、かなりハードなスケジュールでシーズンを行っているという。
「レギュラーシーズンは162試合。143試合の日本のプロ野球より多いです。国土が広いので移動は専用の飛行機。それでも全米各地を飛び回るため、移動はかなり大変です。
そのうえ、日程はかなり過密で、1日に2試合を行うダブルヘッダーが組まれることもあります」
2. 大谷選手が目指すところ
162試合を戦い終えると、待っているのがプレーオフ。
「各地区で最も勝率の高いチームが地区優勝。それに加えて、地区優勝チームを除いた各リーグでの勝率上位3チームがワイルドカードとしてプレーオフに進みます。リーグごとにワイルドカードシリーズ、ディビジョンシリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズが行われ、勝ち上がったチームがワールドシリーズに進出。両リーグの代表が戦い、先に4勝を挙げたチームがチャンピオンとなります。
大谷選手もワールドシリーズ連覇に向けて戦っています」(前出・スポーツ紙記者)
アメリカに行って大谷を応援するには?
3. ドジャースタジアムとは
「'62年に開場したドジャースタジアムはメジャーリーグでも3番目に古い球場です。観戦のお供としてさまざまなグルメが売られていますが、'24年から『銀だこ』が販売開始。6個入りで約14ドル(2100円)という価格も話題になりました。スタジアムは昨シーズン終了後には1億ドル(約150億円)をかけた改修が行われました」(スポーツ紙記者、以下同)
4. チケット入手方法
「1つはドジャースの公式ホームページから購入する方法。手数料を除いて正規料金で購入することができますが、サイトがすべて英語表記なのが難点です。メジャーリーグ公式のリセールサイトでも購入可能ですが、注目度の高い組み合わせだったり、特別なイベントがあるときなどは高騰する可能性もあります。自分で飛行機やホテルの予約が不安な人は旅行代理店のツアーで行くのもおすすめです。球場に行ってから当日券を買うこともできますが、完売している場合もあります。ドジャースのチケットの平均価格は177ドル(約2万5500円)です」
大谷以外で注目のメジャーリーガーは?

5. ほかの日本人メジャーリーガー
「今年は調子のいい投手が多いです。ドジャースの山本由伸投手やニューヨーク・メッツの千賀滉大投手、シカゴ・カブスの今永昇太投手は各球団のエース。野手ではカブスの鈴木誠也選手も素晴らしい活躍をしています」(前出・友成さん、以下同)
6. ドジャースのライバル
連覇を目指すドジャース。ライバルはどこなのか。
「伝統的にはサンフランシスコ・ジャイアンツです。両チームともナ・リーグ西地区に属していますが、以前は共にニューヨークに本拠地を置き、同じ'58年にドジャースはロサンゼルスに、ジャイアンツはサンフランシスコに移転したという背景もあります」
日本人選手が壁になるかもしれない。
「今永投手や千賀投手が活躍していて、カブスとメッツは同じナ・リーグ。このままいけば両チームともプレーオフに出てくるでしょう。プレーオフで当たった場合、ドジャースのワールドシリーズ進出も簡単にはいかないです」
7. 大谷個人のライバル
2シーズン続けてMVPに輝いている大谷だが、こちらにもライバルがいる。
「カブスのピート・クロウ=アームストロング選手がこのままいけば、40本塁打&40盗塁の“40―40”を超えるペースで本塁打と盗塁を量産し、ナ・リーグのMVP候補に。大谷選手はホームランを打つペースが上がってこないとMVPが危うくなりそうです」
8. アメリカ人レジェンド
「最初に名前が挙がるのは“元祖二刀流”のベーブ・ルースでしょう。投手としてデビューしましたが、打撃でも頭角を現すように。通算714本のホームランを放ち、投手として94勝を記録しました。ドジャースには黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンが所属。人種差別の激しかった'47年から10年間プレーし、背番号《42》はメジャーリーグ全球団で永久欠番に。毎年4月15日は『ジャッキー・ロビンソンデー』として全球団の選手、監督、コーチが《42》の背番号で試合を行います」(在米ジャーナリスト、以下同)
9. 日本人レジェンド
「ドジャースなどで活躍した野茂英雄さんは2度のノーヒットノーランを達成するなど、日本人メジャーリーガーの道を切り開いた存在です。野手ではイチローさんが初めてメジャーリーグに。'04年にはメジャーリーグの最多記録となるシーズン262安打を放ちました。この2人が先駆者として語られがちですが、'64年に村上雅則さんがアジア人で初めてメジャーリーグの舞台に。野茂さんがアメリカに渡ったのが'95年なので、それより30年以上前に戦っていたレジェンドです」
10. 大谷のグッズが欲しい
「全国で期間限定ショップがオープンしています。大谷選手が実際に使用したボールといったお宝グッズが販売されることも。MLBの公式オンラインショップで購入できます。大谷選手のスポンサーになっている企業がグッズの当たるキャンペーンをすることもあります」(スポーツライター、以下同)
MLB公認のレストラン

11. MLBグッズが欲しい
「6月24日から8月13日まで、東京ドームのグッズショップ『THE CUBE TOKYO』にてポップアップショップがオープン。200種類以上のグッズが展開されています。オンラインであれば、MLB公式のほか、専門に扱うショップもあります」
12. 食事しながら観戦したい
本場さながらの食事を楽しみながら、メジャーリーグを観戦できるところがある。
「本場アメリカのスタジアムフードを再現したメニューのある『MLB cafe』が福岡にあります。ここは世界初、日本で唯一、MLB公認のレストラン。大型モニターで試合を観戦することができます」
13. オリジナル“マンホールカバー”が設置
MLBがオリジナルマンホールカバーを制作。日本人メジャーリーガーゆかりの地に設置された。
「メジャーリーグで活躍する12人がデザインされたマンホールカバーがそれぞれの選手の地元などに設置されています。大谷選手のマンホールカバーは岩手県奥州市のJR『水沢江刺駅』西口で見ることができます」
14. 郵便局限定デザイングッズ
日本人メジャーリーガーの前半戦を振り返るグッズが「郵便局のネットショップ」に登場している。
「大谷選手のほか、山本選手、今永選手、千賀選手、鈴木選手、菅野智之選手らのアクリルプレートや記念コインなどのグッズが郵便局オリジナルデザイン、数量限定で販売開始されています。一部商品にはシリアルナンバー入りの特別仕様もあるようです」
15. デコピンの最新コラボ
'24年は始球式に登場するなど、大活躍だった愛犬のデコピン。大谷のインスタグラムにたびたび登場し、話題になっている。
「6月24日、大谷選手は自身のインスタグラムを更新。人気カードゲーム『遊戯王』とデコピンが“コラボ”したカードの画像を投稿していました。大谷選手はKONAMIの野球ゲームアンバサダーを務めており、『遊戯王』も同社が販売。大谷選手が同カードゲームでかつて遊んでいたことを知ったKONAMIがプレゼントしたようです」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
16. 真美子さんも参加の夫人会
4月に第1子を出産した真美子さん。出産後はまだ表舞台には登場していない。
「6月22日、ドジャースの夫人会のインスタグラムに集合写真がアップされましたが、やはり真美子さんの姿はありませんでした。報道陣には“観戦に来た真美子さんの写真や記事を公開しないように”とお達しが出ており、公式SNSなどで公開されるのを待つことになりそうです」
17. 愛娘デビュー日はいつ?
娘もまだお披露目されておらず“パパ姿”の大谷は見ることができていない。
「7月5日の大谷選手の誕生日に家族写真を公開するかもしれません。同16日にはオールスターゲームが行われますが、その試合前のレッドカーペットに家族そろって登場ということも考えられます」
ここからさらに盛り上がっていく大谷とメジャーリーグをもっと楽しむしかない。