
昨年7月に東京都知事選を戦った小池百合子都知事と蓮舫前参院議員。あれから1年、“因縁”の2人が再びクローズアップされている。
「小池さんは特別顧問を務める都民ファーストの会が6月の都議選で第1党に躍進するなど存在感を見せつけた。一方の蓮舫さんは7月の参院選で立憲民主党の公認が決まったものの、もうオワコン扱い」(永田町関係者、以下同)
蓮舫氏の“二枚舌”発言
少子化とエネルギー対策を、公約に掲げてきた小池都知事。国が有効な手を打てていない少子化問題に対し、東京都では保育料の無償化や18歳以下の子どもに月5000円を給付する「018サポート」、高校授業料の実質無償化など、子育て世代の負担が減るような対策を矢継ぎ早に実施している。
「東京都民で小池氏を評価しない人は少ないのでは。物価高対策として、今夏の4か間、水道基本料金の無償化も実現した。暮らしに関わる政策のスピード感は全国の自治体が見習ってほしいほど。都庁プロジェクションマッピングやお台場の巨大な噴水計画など批判を浴びてはいますが、都民の生活には真摯に向き合っている。その結果が都民ファの追い風になった」
有言実行の小池都知事とは対照的なのが“二枚舌”の蓮舫氏。
「3位に敗れた都知事選後の記者会見で『120万人を超える人が蓮舫と書いてくれて、これでまた国政に戻るというのは私の中では違う』と言った1年後に国政復帰するわけですから。嘘つきと言われても仕方ない。
蓮舫さんはこれまでも若気の至りでは済まない発言を数々繰り返し、正直、信用できません」
党内にも反対の声
その問題発言とは、
「昔の雑誌のインタビューで日本国籍を取得したことについて『今、日本人でいるのは、それが都合がいいからです。日本のパスポートはあくまで外国に行きやすいからというだけのもの(中略)いずれ台湾籍に戻そうと思っています』という発言がありました。この言葉が撤回されない限り、彼女を日本の政治家にしてはいけないと思っています。
Xなどで拡散されているので本人もご存じのはずですが、この発言に関する撤回や釈明はなし。都知事選の後に“国民の声を聞きたい”と言う一方でコメント欄を閉じた人ですから。愛国心のない人に国を任せることがどれほど恐ろしいか」(政治ジャーナリスト、以下同)

国民民主党は山尾志桜里氏の公認をめぐって支持率が急落。立憲民主党はなぜ蓮舫氏の公認を決めたのか─。
「党内で彼女を支持しているのは盟友の手塚仁雄衆院議員くらい。でも最終的に野田佳彦代表が押し切る形で決着となった。蓮舫氏が応援演説などで都議選の議席増に貢献したことを理由に擁立を決めたそうですが、党内は反対の声であふれています。というのも、比例代表で立候補させるわけですから。
小選挙区で戦わせるならまだしも今、立憲民主に追い風が吹いている中で蓮舫氏が立候補すれば当選確実でしょう。となると、蓮舫氏が嫌な国民は立憲民主に比例票を投じないはず。なぜ今、そんなバカなことをするのか理解に苦しみます」
キャスターから政治家に転身した共通点もあり、何かと比べられる小池氏と蓮舫氏。その明暗がくっきりと分かれたようだ。