
右肩のインピンジメント症候群により負傷者リスト入りとなっているドジャース・佐々木朗希(23)。7月1日、現地でシカゴ・ホワイトソックス戦前にキャッチボールを行ない、フォークボールや速球を交えながら調整し順調に回復している様子が報道された。
佐々木朗希に対し厳しい声

6月30日にはABEMAのインタビュー企画『おはようロバーツ』が更新され、ロサンゼルス・ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が佐々木朗希の今後について「マイナーに行くでしょう」と言及。
そんな中、連日の佐々木のメンタルや長期離脱の報道に対し、野球ファンからは辛辣な声が相次いでいる。
《ロッテファンじゃないからよく知らんのだけど常にこういうイメージ》
《ドジャースは獲得失敗したな》
《ロッテの4年間同じこと繰り返してきた問題児だろ》といった批判的なコメントが目立つ。
一方で、こうした過度な批判に対して《佐々木朗希叩きすぎ、可哀想になってくる》《まだ23歳なのに》《しっかり治して、復帰してほしい。自身の人生なのだから、周囲の雑音は気にせずに》といった擁護する声も。
「佐々木選手は千葉ロッテマリーンズに所属中は5年間で規定投球回数に達したことは一度もなく、過保護にされているような状況でした。そんな状況を知るファンからしたら、メジャーへ行っても“変わらなかった”という印象は拭えないようです。加えて体力やメンタルへの懸念で厳しい声が多くなっています」(スポーツ紙記者)
こうした状況の中、現地ドジャースの球団関係者は佐々木に対し、長期的な視点で心配はしておらず期待している状況が伺えた。
佐々木朗希投手、今のメンタル
スポーツ報知の報道によると、ドジャースのB・ウォーカーメンタルコーチは佐々木の現状について語っている。
「(大谷)翔平もいきなり活躍したわけではない。朗希はおそらく、翔平が米国に来た時と非常に似た適応期間を経験している。周囲と自分を比較するのは良くない。山本(由伸)だってメジャーデビュー戦は1回KOで、約3か月間の離脱もあった」
と、現在投手として活躍する山本でさえ、メジャー1年目は決して順風満帆ではなかったことを強調している。
メンタルコーチは続けて佐々木に足りないものは「経験が必要だ」とし、故障のなかでも精神面は成長していると感じているようだ。
監督・コーチ陣が言及するように文化的な問題や、意思疎通などの適応に時間がかかることに加え、佐々木はまだ23歳という若さ。現状を短期的な失敗ではなく、長期的な育成の観点から捉えていることを示している。
6月20日からキャッチボールを再開していた佐々木。ようやく投球にも力強さが戻ってきた佐々木の復帰は、そう遠くなさそうだ─。