
祖父は人間国宝の七代目中村芝翫(83)、父はかつて飲酒運転で世間を騒がせた中村福助(64)、叔父は八代目中村芝翫(59)。名門中の名門の血を引く歌舞伎俳優・中村児太郎(31)が今週、東京・歌舞伎座公演「七月大歌舞伎(5日~26日)の休演を、直前に発表した。
「先月、『週刊新潮』が報じたことで明らかになった問題です。歌舞伎ファンを驚かせたのは、まず極秘結婚をしていたこと。みんな独身だと思っていましたからね」
とスポーツ紙デスク。続けて
「問題は、その妻に対するDVです。記事を読むと、妻側からのリークであることが分かるように、微に入り細に入り、目をそむけたくなるような暴力の実態が書かれていました。目隠しはされていましが、殴られて腫れた顔写真は衝撃でしたね」
嵐の松本潤も出席した中村七之助の結婚式
芸能メディアは、ことさら大きく後追いはしなかった。「歌舞伎ファンの間では有名な存在ですが、世間的にはそこまでの知名度じゃないですからね」と前出・スポーツ紙デスクが付け加える。
後追い記事もなく、本人の弁明もないまま、ワイドショーはフジテレビの親会社の株主総会やTOKIOの国分太一(50)のコンプラ違反を取り上げることに時間を、スポーツ紙は紙面を割いた。しばらく動きがなかったが、
「今週2日、突然、児太郎が所属事務所の公式サイトで『おわびとご報告』を発表したのです。梨園関係者に聞きましたが、なぜこの時期の発表になったかというと、先月30日に嵐の松本潤らが出席した人気歌舞伎俳優・中村七之助の華燭の典があったからですよ」(前出・スポーツ紙デスク)
「7月大歌舞伎」の降板は、報道間もなく決まっていたようだが、挙式に水を差してはいけない、ということで、児太郎と勧進元の松竹で発表のタイミングを、開演直前に合わせたという。
「ただ、児太郎の『おわびとご報告』は、本当にお粗末。何でそんなことを書く必要があるのか!と突っ込みたくなるような余計な文章でしたね」
とは情報番組デスク。
中村児太郎の余計なひと言
児太郎は「記事の内容につきましては、私の認識と食い違うところがたたありますが、これらの点を追及することより、互いの関係の収束に向けた真剣な話し合いを速やかに完結することが大事であると考えています」とコメントした。
「それが余計なんです。記事との認識の違いなんて、書く必要はない。火に油を注ぐだけ。警察沙汰になったことは明らかですし、診断書も暴力を証明している。ただ単に『話し合いをしている』だけでいいのに、危機管理が足りない個人事務所の悪さが出たコメントですね」
対する松竹は「報道にあります暴力行為につきましては、既に本人への確認を進めておりますが、引き続き弊社として独自の調査を行って参ります。今後はその調査を踏まえ、また、当事者間の話し合いの状況を見定めつつ、適切な対応を行う所存でございます。」としている。
演劇関係者がコメントの真意を読み解く。
「話し合いを進めて、早く離婚することが第一条件。慰謝料を払って、きちんと和解することを望んでいるようです。ただそうなったとしても、暴力を振るうということは、重大なコンプラ違反。松竹としては、すぐさま歌舞伎座に復帰させるわけにはいかないでしょう。難しいかじ取りが迫られると思いますよ」
隠し妻にDVの発覚。「成駒屋」の看板にも傷がつくし、御曹司の女性に対する高圧的な地金も透けて見える今回のトラブル。8月には父・福助との親子共演も予定されているが、開演できるかどうかは誠に心もとない。