タワーレコード渋谷店のアカウント(Xより)

 7月1日、箏(琴)演奏家のアカウントがX(旧ツイッター)で《渋谷タワーレコードでこれ見た瞬間声にならない声で悲鳴あげてしまった》とポストした写真をめぐり、SNS上に賛否両論が飛び交った。

 東京・渋谷にあるCDショップチェーン『タワーレコード』で悲鳴を上げたとしてアップしたのは、店内に設置されていたとみられるハンガーラックの写真。店内で販売しているTシャツが吊るされているそれは、琴をリメイクして作られたものだった。

タワーレコードは“即対応”

 縦置きにされた琴は穴を開けられ、その穴にTシャツを吊るすためのバーが通されている。投稿主は《インバウンド用のディスプレイなんでしょうけど、公開処刑か晒し首を見せられているような重苦しい痛みを感じてしまう 箏弾きにはキツすぎる、、、、》とも綴っている。

 同ポストが拡散されていく中、写真を見たSNSユーザーからは、

《音楽扱う店でこれはまずいでしょ》

《渋谷タワーレコードもデザイナーも酷い》

《御琴やってたり、楽器弾いたことがある人なら悲しくなるよなぁ》

 という意見が上がる一方、

タワーレコード渋谷店に設置されていた“琴ラック”。縦置きにされた琴は穴を開けられ、その穴にTシャツを吊るすためのバーが通されている(Xより、現在は撤去済み)

《タワレコの琴やつ廃棄予定だったならそれを捨てるんじゃなくて利用できないかって考えたんじゃないんか?って思うんだけども》

《廃棄で粉々にされるよりはずっと有効利用されているんじゃない?》

 など、賛否両論の声が飛び交った。

「《万博で炎上した「ぬいぐるみベンチ」と同質の問題だということを、作者は気付かなかったのかな》との指摘もあるように、現在開催中の大阪・関西万博でも、使われなくなったぬいぐるみを詰め込んだビニール製のベンチをめぐって《ぬいぐるみが可哀想》《悪趣味》《リサイクルなんでしょ?別に文句言うほどじゃないんじゃない?》《ぬいぐるみの詰め方工夫すれば二次利用として悪くない》など、やはり賛否が分かれていました。騒動後、ぬいぐるみベンチは撤去されています」(スポーツ紙記者)

 タワーレコード渋谷店の“琴ラック”に関しても、投稿主のポストにリプライを送ったユーザーが《タワレコに電話して確認した。昨日7/2に客から指摘があり、該当のラックは撤去》と報告している。

 報告をしたユーザーによると、店舗側は《該当のお琴は廃棄予定のものとデザイナーからは説明を受けていた》とのことだが……。リメイクに使用するとしても、音楽を愛する人々の目にどう映るかをもっと考慮すべきだったかもしれない。