
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの本拠地『エスコンフィールドHOKKAIDO』。この球場をメインとした複合施設が『北海道ボールパークFビレッジ』だ。
「単なる球場やスタジアムではなく、野球とともにさまざまなエンタメやグルメなどを楽しめる『ボールパーク』がFビレッジ。“スポーツビジネスの新たな成功の形を示した”と言われ、昨年2024年は営業利益36億円となりました。
来場者は418万人に上り、そのうちプロ野球公式戦の動員が207万人。つまり来場者の半分以上は“野球の試合がない日”に来た人たち。北海道の新たな観光施設となっています」(スポーツ紙記者)
日本ハムOBの斎藤佑樹がオーナー

エンターテイメント性に富んだアメリカの“ボールパーク文化”で成功しているFビレッジに、新しく飲食商業施設『SUNNY TERRACE(サニーテラス)』が6月25日にオープンした。飲食店に加えてジム、今後は温浴施設もオープンするという。
“オーナー”として、そんな施設を手がけるのは……。
「日本ハムOBの斎藤佑樹さんが施設のオーナーとなります。運営は斎藤さんが代表取締役を務める株式会社mybase。現役引退後は実業家としても活動している彼の最新事業といえます」(前出・スポーツ紙記者、以下同)
『news every.』(日本テレビ系)に日替わりのキャスターとして出演。また、'21年に設立した『株式会社斎藤佑樹』は自身の“所属事務所”であるだけでなく、少年野球用の球場も建設している。
「引退したプロ野球選手の “飲食店経営”はその後の失敗も含め、あるあるな話です。しかし、斎藤さんの立場は飲食施設の運営側であり、飲食店を“店子”として入れるオーナー。仮にうまくいかない店があれば、新たな店子に入ってもらえばいい立場です」
営業が始まっているのは、スターバックス、1870年にイタリアで創業した伝統あるピッツェリア、回転寿司店。
「施設のオープン時には、日ハムの現役選手が来てメディア対応をしています。 “引退後の関係性の良さ”こそ斎藤さんの能力といえるでしょう。あえて比較すれば、楽天を追われるような形となった田中将大選手にはないものかもしれません」
“担がれる”ことも才能
キャスターで球場オーナーで飲食施設オーナー。
「もちろん“神輿”的な立場だともいえますが、“担がれる”ことも才能。斎藤さんは、ルーキーイヤーだった'11年にテレビ番組での、『カイエン乗りてぇ』『青山に土地買うってやばいっすか』といった軽口が悪い意味で話題を集めました。プロ野球選手としてはそれは達成されなかったかもしれませんが、その後の実業家としては達成する勢いにあります」
実力は田中のほうが上といわれながら、甲子園で優勝した斎藤。そのルックスと話題性でも、ライバルに“先行”した印象で、田中は斎藤の陰のような存在だった。しかしプロ入り後、マー君はハンカチ王子の手の届かない高みへ。
「そんな2人は今、37歳です。1人はアスリート人生にピリオドを打ち、もう1人はいまだに現役ながら日本復帰以降、かつてない不振が続いています。先行したウサギをカメが抜き、時を経てまたウサギが駆け上がっているような……」
青山の土地はまだしも、カイエンは余裕?