BBQパーティーを楽しんだ国分太一(元スタッフ提供)

 7月9日、生放送の音楽番組『テレ東音楽祭2025~夏~』(テレビ東京系)が放送されるが、長年MCを務めていた国分太一の姿はない─。

「6月20日、日本テレビの福田博之社長が国分さんに重大なコンプライアンス違反があったと報告しました。同日、国分さんも芸能活動の無期限休止を発表し、『ザ!鉄腕! DASH!!』をはじめ、すべてのレギュラー番組を降板しました」(スポーツ紙記者、以下同)

 6月25日にはTOKIOが解散を発表。7月2日には城島茂と松岡昌宏、そして国分の3人で立ち上げた株式会社TOKIOの廃業が公表されるなど、瞬く間に事態は進んでいる。

「TOKIOは1994年に結成。2000年から始まった企画『DASH村』では福島県内で本格的な農作業に挑戦。そうした縁もあって、'11年に発生した東日本大震災で風評被害に苦しむ福島県の農産物を積極的にPRし、復興活動に尽力するなど、アイドルの域を超えた国民的グループとして知られていました」

 2018年にメンバーの山口達也が、2021年に長瀬智也が脱退。それでも続いたグループが突然の解散となった。

明かされない「コンプラ違反」の詳細

「事態を大きくさせているのは、国分さんの起こした“コンプライアンス違反の詳細”が明かされていないことでしょう。口火を切った日本テレビは“プライバシーの保護”を理由にいっさい明かさず。国分さんは公式サイトで謝罪文を掲載しましたが会見は開かず。グループでエージェント契約を結んでいたSTARTO ENTERTAINMENTも会見の予定はないとしています」

 そんな中で唯一、自らの言葉で取材に応じたのは松岡だった。

「6月27日、自身が主演を務める舞台の公演先に集まった報道陣の前で、メンバーである国分さんが起こした一連の騒動を謝罪。その際に“さすがに限界だと感じた”と解散という結論に至った心情を吐露しました」

1994年9月、デビュー間もない5人組のTOKIO。初ライブは日本武道館で行われた

 一方、国分が起こしたトラブルの詳細について松岡は、

「率直にみなさんと同じ意見でして、何があったんだっていう。何のコンプライアンス違反ですか。城島も自分も、うちのスタッフも誰も知りません」

 と語るなど、TOKIOのメンバーですらも把握していないと説明した。

「本人が明言しないこともあって、これまで出てこなかった国分さんの裏の顔が次々と報じられることに。スタッフに対する高圧的な言動などのパワハラ行為。女性に対して下ネタを連発したり、ボディタッチをしたりといったセクハラなどの報道が過熱し、情報が錯綜しています」(前出・スポーツ紙記者)

 このような状況に「いつか、こうなると思っていた」と語るのは、あるテレビ局関係者。彼は数年前、国分がレギュラーを務めていたテレビ東京系列の『男子ごはん』に関わっていたという。

スタッフが恐れる恒例「BBQパーティー」

「国分さんが相手の立場によって態度を変えていたと報じられていますが、実際、番組で弱い立場のスタッフには威圧的でした。打ち合わせでも人を寄せつけないような無言の圧をかけていました。逆に上層部とは親しくしていましたから、そういった立ち回りが横柄さに拍車をかけていたのだと思います」(同・テレビ局関係者、以下同)

 続けて、番組の打ち上げとして恒例化していたというBBQパーティーについても、

「BBQパーティーの主役は、もちろん国分さん。そのため彼の機嫌を損ねないようにスタッフ全員が神経を尖らせていました。国分さんはお肉に対するこだわりが強いので、好きな部位を事前にリサーチしたり、急に必要な食材や調理器具がわかったら、すぐに買い出しへ行ったり。打ち上げにもかかわらず、気が休まるどころか全然楽しくありませんでした

 と語る。

スタッフが用意したプールで下着姿になって涼む国分太一(元スタッフ提供)

 王様のように振る舞っていたという国分。スタッフの尽力もあって、BBQパーティーでの国分は上機嫌だったという。

シブがき隊の『100%…SOかもね!』を番組スタッフと一緒に衣装から歌、振り付けまで完コピして披露したり。いきなり下着姿になったりと、まさに乱痴気騒ぎ。毎年かなりはしゃいでいましたよ。パーティーの最中、涼みたくなったのか急にアウトドア用の組み立て式プールを用意するよう指示したこともありました

 以前から傲慢な一面を見せていた国分。しかし、今回のコンプラ違反は、このような言動の積み重ねが原因ではないと語るのは、あるテレビ番組制作会社関係者。

スタッフに「ワイセツな動画や画像」

「日本テレビが発表した国分さんのコンプラ違反は、今年に入ってから起こった事案だと聞いています。日本テレビのコンプライアンス窓口に国分さんに関する通報があって発覚したようです」

 被害の詳細を知るのは日本テレビの社内でも一部だけで、同社の幹部クラスですら知らされていないという。

「すでに報じられているように、国分さんが外部スタッフに対して“ワイセツな動画や画像”を送ったり要求したのが問題になっているのは確かなようです。そうした被害を受けたスタッフは複数人いて、決して口外しないよう、示談が済んでいるのかもしれません」(同・番組制作会社関係者、以下同)

 騒動前の2月に、国分からのハラスメント行為を示唆する匿名の投書がテレビ東京でもあったことが発覚しているが、

「国分さんの騒動が大きくなったことを受けて、テレビ東京でも以前は“スルー”した投書の再調査に動き出しました。今後、国分さんから被害を受けたと訴えるスタッフが、さらに声を上げるかもしれません」

 31年間、TOKIOとして活動していた国分だが、築き上げてきた人気は一瞬にして消えた……。