
《自分が見えていない》《似合ってない》《ふんわりした髪型がよかったのに…》《老けた》《田舎の畑仕事のおばさんみたい》
6月中旬、俳優の石田ゆり子(55)が自身のインスタグラムを更新。髪をバッサリ切り、「そんじょそこらの男子より短い」というショートヘア姿を披露した。それに対し、《カッコイイ》《さすが女優》というコメントもあったものの、多く見受けられたのが、冒頭のようなネガティブな意見だった。
「大人女性は顔よりも髪型」
大人女性の憧れの存在でもある彼女なのに、どうしてここまで失望の声が上がってしまったのか。
「ショートヘアそのものが似合わないわけではなく、彼女の現在の顔立ちのバランスが美しく見えない形で切られてしまったことが原因なのでは。大人女性の場合、顎先のラインの延長線上にボリュームがないと、顔全体が寂しく、老けて見えてしまいます。かつ、今回のショートヘアはペッタリとしていて、動きがある部分は前髪しかない。彼女の魅力を引き出していた『顔周りの髪』が一気になくなってしまったため、残念な印象となったのでしょう」
こう語るのは、美容室「MISS ESSENCE」オーナーで、現役ヘアデザイナーのMAYUMIさんだ。そのカット料金は6万500円と破格ながら連日予約が絶えず、骨格に合わせたヘアスタイルの提案を得意とすることから別名“似合わせの女王”とも。MAYUMIさんが続ける。
「『大人女性は顔よりも髪型』です。たとえくっきりとした顔立ちであっても髪型が残念だと魅力的に見えず、顔の印象が薄いタイプでも髪型が合っていれば華やかになります」
ショートヘアが成功している芸能人
確かに石田の場合、以前の柔らかくふんわりした髪型が彼女の「可愛さ」や「フェミニンな大人っぽさ」というイメージを確立し、人気を不動のものとしたともいえる。
MAYUMIさんによると、基本的に大人女性のショートヘアは「危険」だという。

「加齢に対抗するには、顔周りにボリュームを持たせること。夏木マリさんや柴咲コウさんなど、目鼻立ちがはっきりしていて長年、モード(最先端)を取り入れている方の場合、顔の造作のほうに目がいきますからショートヘアが似合う場合もあります。
とはいえ、夏木さんはトップやサイドなど、どこかでボリュームを出すようにしていて、さすがだと思います。粋ですよね」(MAYUMIさん)
ショートヘアが成功している芸能人として、この俳優の名前もあげてくれた。
「鈴木保奈美さん。彼女もかなりのショートヘアに見えますが、必ず動きのある、アレンジができる分量の髪を残しています。また、大きなイヤリングを合わせるなど、顎のあたりにボリュームを持たせることを忘れていませんね」
確かにインスタグラムの石田は、イヤリングも小さく、格好も貧相な感じだ。それが余計に、見た人たちにとって衝撃となってしまったのだろう。
「美容師に安易にすすめられた流行のヘアスタイルに飛びつくのではなく、ご自身の顔立ちや骨格、そして目指したいイメージに合った『バランス』を見極めたほうがいいですね。ショートヘアの場合、アレンジやアクセサリーで補完することが、最も魅力的で若々しい印象を保つ秘訣です」(MAYUMIさん)
芸能人は求められているうちが花。石田にはこれからも憧れの存在でいてほしい!