
女優の橋本環奈がコスプレ衣装を身にまとい、歌声を披露するスマホアプリのCM。普段なかなか見られない姿に「可愛すぎる」「歌声に癒される」と評判は上々だ。
「もらい事故」の懸念
「橋本さんは『異世界のんびりライフ』という育成型シミュレーションRPGの1周年記念アンバサダーとして、現在、同ゲームのテレビCMや広告に出演しています。衣装は悪魔と天使をイメージしたキャラクターのコスプレ。白と黒で構成されたドレスに黒色のチョーカーや白色のリボンを着用するなど、本格的なコスプレイヤーにも引けをとらない完成度です。
CMでは生歌を披露するシーンもあり、コスプレをしたキャラクターの声優を担当するなど、橋本さんのファンからすれば垂涎もののCMです」(ゲーム雑誌編集者、以下同)
同ゲームの公式YouTubeチャンネルで投稿されたCM動画の視聴数は、現在290万回以上。それまでの投稿をみると1000回以下の動画がほとんどなことから、橋本の人気度が窺える。
しかし、ゲームを知っているユーザーからすれば、今回の起用は橋本にとって「もらい事故」になりかねない事案だという。
いったい、どういうことか。
「1年前のリリース前から広告を打ち出していましたが、その内容は他のイラストレーターのイラストや自作アニメーションを無断使用したと思われるほど酷似していました。
実際に『満月珈琲店』という書籍の装画を無断で使用していることを知った、出版元のKADOKAWAが問い合わせをしたところ、広告配信が取りやめになったこともありました」
止まらない「無断使用」の疑い
これらはまだ序の口。SNSでは、
《もろにジブリを利用した生成AIすぎて流石に怒りを覚えるんだが》
《「天気の子」の食事シーン無断で使ってね??》
《「原神」の風景を丸々無断転載して広告打ってる》
《別ゲームの「モンスターカンパニー」のテーマソングが無断で使用されている》
など、各人気作品の背景と思しきイラストや瓜二つの音源が広告に使用されていて、“パクリ”を指摘する声が後を絶たない。

「そのほか、広告で紹介されているギミックが作中でまったく出てこないことや、ゲーム内の課金における二重請求、未課金なのに請求があったりと、運営に対してさまざまな批判が寄せられています。アプリのアイコンには橋本さんが満面の笑みで映っていますが、起用されて気の毒とネットで心配の声があがるのも仕方がないでしょう」(前出・ゲーム雑誌編集者)
『週刊女性PRIME』は同ゲームの公式HPに記載されているメールアドレスに、橋本環奈起用の理由や“パクリ疑惑”の真偽について問い合わせをしたが、期日までに返答はなかった。
CMで「楽しもうよ、異世界のんびりライフ」とリズムに合わせて歌う橋本。画像や音源を無断使用された側の企業や個人としては、楽しい気分どころの話ではないだろう――。