
《ミジオロウスキーのピッチングは見ていて楽しいね。 これぞメジャーって感じ!》
《大谷 vs ミジオロウスキーの怪物同士の対決は見応えありすぎた⋯ メジャーリーガーはやはり凄い》
《ドジャースが求めた佐々木朗希がミルウォーキーにいた》
7月8日(日本時間9日)に行われた、ミルウォーキー・ブリュワーズ対ロサンゼルス・ドジャースの試合。日本でも大谷翔平投手(31)の31号ホームラン映像が繰り返し放送された試合だが、それ以上のインパクトを残したブリュワーズのルーキーに、SNS上ではMLBファンの興奮の声があふれた。
得点は大谷による1点のみで、3対1で試合を落としたドジャース。ムーキー・ベッツ選手(32)にフレディ・フリーマン選手(35)ら“MVPトリオ”がそろう強力打線を、六回まで押さえ込んだのはジェイコブ・ミジオロウスキー投手(23)。
しかもドジャースの“レジェンド”、クレイトン・カーショー投手(37)に投げ勝っての、さらに12奪三振の快投での勝利。大谷目当てで試合中継を見守った視聴者の多くが、この初めて見る“モンスター”に度肝を抜かれたことだろう。
高スピンのストレートは大谷以上
2022年のドラフト2巡目、全体の63位でブリュワーズから指名されたミジオロウスキー。200cmの長身から投じられる100マイル(時速160キロ)のストレートと、鋭く落ちる96マイル(150キロ)の高速スライダーが武器の剛腕投手だ。
MLB事情に精通するスポーツライターの解説。
「メジャー初昇格を果たしたのは2025年6月で、ここまで5試合に登板して4勝1敗。まだ安定感に欠けますが、ストライクをどんどん投げ込む躍動感あふれるスタイルはワクワクします。そんなミジオロウスキーの投球を支えるのが、2500回転を超えるスピンが効いた伸びのあるストレート。
MLBの平均値は、大谷投手と同等で約2200〜2300回転ですから、ミジオロウスキーの凄さがわかると思います。しかも23歳と若く、現地メディアでもいい意味で期待を裏切る活躍に“アンビリーバブル”と、その才能が高く評価されています」

開幕前の1月にMLB公式サイトで発表された、2025年の若手有望株を選んだ「プロスペクト・ランキング」で、トップ100で最下位となる100位だったミジオロウスキー。それが今や、米ベースボール誌による最新の新人王候補ルーキーランキングで4位につけている。
このプロスペクト・ランキングと開幕前のルーキーランキングで、両方で1位に選出されていたのがドジャース・佐々木朗希投手(23)。
日本では“10年に1人の逸材”も
メジャーの強打者を相手に物おじせず真っ向勝負するミジオロウスキーの躍動ぶりこそ、国内外のベースボールファンが期待した佐々木の姿だろう。右肩のインピンジメント症候群で故障者リスト(IL)入りしている間に、奇しくも同じ23歳(学年は佐々木より1つ下)のミジオロウスキーが台頭してきたわけだ。
「まさに“これぞメジャー”でしょう。異次元の“二刀流”を実現する大谷投手はともかく、日本では“10年に1人の逸材”に数えられた佐々木投手と同等、それ以上のポテンシャルを秘めた若い選手が毎年のように世界中から集まってくる。
右肩の不調に悩まされる佐々木投手ですが、千葉ロッテ(マリーンズ)時代に完全試合を達成した時は、たしか回転数2400〜2500だったと記憶しています。ミジオロウスキー投手ともスタイルが酷似する、当時の姿を取り戻せればランク1位にふさわしい“怪物”ぶりが見られると期待します」(前出・ライター)
日本では「特等席」を用意されていた佐々木だが、うかうかしている間に席がなくなってしまうのがメジャーか。