内田有紀

 タレントの澪奈が、内田有紀の妹であることを公表したことが何かと話題になっている。

 澪奈と聞いても、「誰?」と思う人が多いと思うが、モデルやグラビアタレントとして活動しており、現在は静岡県・伊東市にあるFM局『FM伊東』(愛称・なぎさステーション)でラジオパーソナリティーも務めている。

内田有紀の妹・澪奈に「便乗だろ」批判の声

 2023年には『ミスSPA!』のファイナリストになっており、今回は『ミスFLASH2026』のセミファイナリストとなったことで注目を浴びた。

 実は、澪奈が内田の実妹であることは、昨年10月にXで公表しているのだが、話題になることはなかった。今回のような公の場で発表したのは、初めてだという。

 すでにタレントとして活動している女性がミスコンに出て勝ち進み、有名人の親族であることを発表しただけのことなのだが、彼女の場合は波紋を広げることになった。

 芸能界には親子、兄弟、姉妹の関係で活躍している人が、見渡してみればごまんとは言わないが多数いる。元から良く知られた存在の場合もあり、あるいはタレントデビュー時に事務所が発表したりするなどして、世間一般にして最初から知られている場合もあるが、何かのタイミングで本人がカミングアウトする場合も多々ある。

 澪奈はそのケースだった。『ミスFLASH2026』セミファイナリストに選出されたタイミングで、姉が内田であることを大々的に公表。

 しかし、SNSでは《便乗だろ》《売名》《なぜ今ごろになって言うんだ》など、カミングアウト自体を非難する声が飛び交ったのだった。

公表は「失敗だったとは言えない」

 本人によるカミングアウトは、ほかのケースに比べて非難されることが多い。理由はいろいろあるが、根底にあるのは“親や兄弟に頼らず、自分の力でやり抜く”ことを美徳とする、日本人的な価値観だ。

 映画ジャーナリストによれば、

「海外ではそんなことはないですね。そもそも隠すこともしませんし、強調することもない。俳優が成功するのは実力次第ですから、いちいち出自を気にする人はいないんです」

 海外でも人気俳優の子どもや兄弟が同じように俳優としてデビューすることがあるが、売名や便乗と非難されるようなことはほとんどないという。これは日本だけの風潮なのか。

内田有紀の実妹のタレントの澪奈(本人のインスタグラムより)

 また、タイミングの悪さを指摘する声もあるが、大手芸能プロのマネージャーはこう語る。

「ある程度、実績を積むか成功してからなら、ここまで叩かれることはなかったでしょうね。ミスコンのグランプリを獲ってからでもよかったし、獲れなくても終わった後のほうがよかったと思います。このタイミングでは、“賞獲りに有利になるように公表したのではないか”と思う人が多い。公表したことで、グランプリを獲ったら獲ったで、主催者側が忖度したんじゃないかと疑われますしね。

 さらに言うと、売名とか便乗とか、そんなものは芸能界では当たり前のことですよ。そもそもですが、芸能人は名前を売らなければ仕事にならない。そのために利用できるものは何でも利用するべきですし、それは何も非難されることじゃありません。すでに人気があってよく知られている人の兄弟、姉妹というのは、わかりやすく売り出しやすいキャッチコピーになりますし、これほど手っ取り早いものはありませんから」

 そのため、業界内から彼女を非難する声が出てくることはないという。また、世間からは批判的な意見が集中したが、「話題になったことで広く名前を知られたわけだから、カミングアウトは失敗だったとは言えない」という。

 よく考えなくとも、そんなに目くじらを立てる必要はないことなのだが、何か“ひと言”言いたい人が多いのは、今回のニュースに限ったことではないだろう。

 いずれにせよ、彼女がやらなければならないことはハッキリしている。さらに実績を積んで、“姉越え”を果たし、そんな人たちを黙らせることだ。すべては、今後の澪奈の活動にかかっている。