
「第107回全国高等学校野球選手権大会」出場をかけて地方大会の熱戦が繰り広げられる中、7月25日は島根大会の決勝が行われ、開星高校が8年ぶり11回目の甲子園出場の切符を掴んだ。
開星高校と決勝を争ったのは、創部以来初の決勝進出ということでも注目されていた進学校・松江南高校。開星高校は26対2で勝利し、優勝インタビューに応じた野々村直通監督は「子どもたちのおかげでもう1回甲子園に行ける。感謝しています」などとコメントした。
現代の“アンチテーゼ”的存在
「野々村監督は開星高校の教員として野球部を創部し、初代監督就任から6年目の1993年夏に甲子園初出場へと導いた人物。しかし、2010年の『第82回選抜高等学校野球大会』出場時に“21世紀枠選出”の向陽高校に敗れると、試合後のインタビューで悔しさのあまり“21世紀枠に負けたのは末代までの恥。切腹して死にたい”などとコメントし、物議を醸しました。
これにより一時的に監督を辞任し、謝罪会見も行ったのち、復帰を願う声や署名を受けて2011年に監督に再就任。翌年には定年退職となりましたが、2020年、開星高校の野球部監督に復帰していました」(スポーツ紙記者)
そんな野々村監督が率いる開星高校が、今年の甲子園にカムバック。ネット上には、
《開星が8年ぶりという衝撃。野々村監督に至っては14年ぶりというのが更に衝撃》
《野々村監督が帰って来るぞ〜!》
《末代までの恥の人?》
《今大会では、舌禍発言をしない様に》
《監督は失言などで注目を集めないよう頼んます》
など、期待と心配が入り混じる。

「近年はスポーツ界、また学生であっても、ネガティブな話題が出てくると監督や先生の責任が追及されます。野々村監督はかつての自身の発言が物議を醸したわけですが、それでも球児たちと甲子園に戻ってきて、現代においてはアンチテーゼ的な存在と言えそう。どのような采配で全国大会に挑むのか、期待する野球ファンも多いのでは」(前出・スポーツ紙記者)
ネットユーザーからは《73歳でグランドに立つエネルギー、行動力は凄い》という声も寄せられている野々村監督。球児たちのためにも発言には気をつけつつ、今夏の大会では良い意味で存在感を放ってもらいたい!