マシンを使う人で、速く走ることで頭がいっぱいになり、両手でバーをつかんで脚だけ“空回り”している人は要注意。効果面でみても無意味でケガにつながる可能性も ※写真はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!ランニングマシンと屋外のランニングの効果に違いはあるの?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.ランニングマシンと屋外のランニングの効果に違いはあるの?

A.筋力や体幹を鍛えるなら屋外のランニング。マシンは2~3%の傾斜で屋外と同等。(スポーツライター 酒井政人さん)

 全国的に平年より気温が高くなると見込まれている今年の夏。熱中症には十分気をつけたいが、運動不足になってしまっても健康にはよくない。

 ランニングマシンを活用したいが「屋外のランニングと比べて似ているようで非なるもの」と話すのは、スポーツライターの酒井政人さん。

屋外でのランニングは、地面をキックしたときに生まれるエネルギーが推進力になっている一方、マシンは路面が勝手に動くため、リズムに合わせて走っているだけなんです」(酒井さん、以下同)

 この違いがよくも悪くも、得られる効果に影響しているという。

マシンは直線の走りしかできませんが、屋外は道の起伏やカーブ、河川敷のデコボコ路面などを走ることもあります。そのため効率的に筋力を刺激でき、脚全体の強化に。また、正しいフォームを保つことで体幹強化にもなるので、基本的には屋外のランニングを推奨します

 ただ、技術の進歩により近年のマシンは有名コースの傾斜を再現できたり、離れた場所でも“コース試走”ができ、イメージをつかむことも可能だそう。

暑い日などは無理に外で走るより、空調の効いた場所でマシンを活用するほうが安全です。クッション性もあるため、膝や足首に不安がある人にもおすすめ。

 傾斜を2~3%つけることで、屋外でのランニングと同等の負荷が得られるといわれています。10%程度の傾斜をつけると、お尻やもも裏の筋肉をしっかりトレーニングできるので、ぜひ試してみてください」