左からドジャースの山本由伸、大谷翔平

 7月30日(日本時間31日)、MLBのロサンゼルス・ドジャースで活躍する山本由伸の自宅が強盗未遂に遭ったことを、アメリカのメディア『TMZスポーツ』が伝えた。

 報道によると、同日午前5時ごろ、男性3人が門を飛び越えて敷地内に入り、窓ガラスやドアを破壊している様子が防犯カメラに映っていたという。

プロ野球選手の空き巣被害

 幸い強盗たちは自宅内へは侵入できず、民間警備が通報したことで現場から逃走。山本も遠征中で家を空けていたため、大事には至らなかった。

「ある意味、強盗と鉢合わせしなくてよかったとも言えますが、最近アメリカでは、プロスポーツ選手の自宅が空き巣被害に遭うケースが増えています。

 試合や遠征の日程は調べればすぐにわかるわけですから、今回も山本投手がシンシナティ・レッズ戦で遠征に行っているところを狙ってきたのでしょう」(スポーツメディア編集者)

 実際に被害に遭った例では、ダイヤモンドバックスのケテル・マルテ内野手の自宅が7月15日に空き巣に入られ、宝石など約40万ドル(約6000万円)相当のものが盗まれた。このとき、マルテ内野手はオールスター戦に参加しており不在だった。

 頻発するプロスポーツ選手の自宅を狙った空き巣被害。

 今回の山本の件を受けて日本のファンが思い出したのは、大谷翔平の自宅報道問題だ。

大谷翔平の豪邸を現地取材

「2024年5月、大谷選手が12億円の豪邸を購入するというニュースが流れたのですが、その際、フジテレビや日本テレビなどが実際に豪邸の前まで行き、住所が特定できてしまうような撮影をおこないました。近隣の住人にもインタビューをするなど、プライバシーへの配慮がなさすぎる行動に、大谷選手は激怒したと報じられています」(ワイドショースタッフ)

 結局、大谷は12億円の豪邸を一度も住むこと無く売却。スポーツ選手を狙った犯罪が横行する中、住所を晒されるのがいかに危険なことかは誰にでもわかるだろう。そして今回、チームメイトの山本が、未遂とはいえ実際に被害に遭ってしまったということで、

《こういう事件を見ると、大谷選手の自宅を連日報道していた日テレやフジの非常識さを再認識するな》

《そら大谷さん怒るわけだよ。自分だけじゃなくて真美子さんやデコピンにも危険が及ぶかもしれないんだから》

《で、大谷翔平の自宅を無断でさらしたフジテレビはまだ潰れてないの?》

 など、自宅報道への批判が再燃している。

MLBオールスターゲームのレッドカーペットを歩いた大谷翔平と真美子さん(ドジャース公式インスタグラムより)

 物を盗られるだけならまだしも、いつ人命が脅かされるかもわからない。重大犯罪を防ぐためにも、住所の特定に至るような報道はくれぐれも控えなければならないだろう。