田久保眞紀市長(田久保まき後援会Facebookより)

 学歴詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長が、7月31日に記者会見を開き、かつて表明していた辞職を撤回すると宣言した。突然の翻意に、世間からは批判の声が相次いでいる。

田久保市長がまさかの“続投”表明

「そもそもの疑惑の発端は6月上旬、“市長の経歴は虚偽”と指摘する投書が市議会に届いたことでした。田久保市長は市の広報誌や選挙資料などに“東洋大学法学部卒”と記していましたが、大学側の回答により除籍処分だったことが判明。

 市議会は百条委員会を設置し、卒業証書の提出を求めましたが、市長はこれを拒否しています」(全国紙社会部記者)

 この問題を受けて田久保市長は7月7日、市議会で辞職勧告決議が全会一致で可決されたことを受け、辞意を表明。一時は市長選への再出馬の意向も示していた。

 7月31日夜に開かれた記者会見で、田久保市長は「市民の皆様には何度お詫びを申し上げてもまだまだお詫びはしきれない」と謝罪したうえで、「“頑張ってほしい。負けないでほしい。最後までやり遂げろ”と。そういった言葉の数々が多く含まれておりました」と、市民からの激励に言及。

 さらに、

「改革すべき事柄、それから実に多く山積みする問題。その改革への道はまだ本当に始まったばかりであるということ。そのような大切なことを、改めて市民の皆様の声で強く思い出させていただきました」

 と述べ、まさかの“続投”の意向を明らかにした。

田久保市長よ「正気なのか…?」

「会見には、市長の代理人弁護士も同席し、問題の卒業証書について“押収は拒絶する方向”との姿勢を明らかにしました。さらに、仮に強制捜査となった場合でも差し押さえは“許されない行為”とする法的見解を示し、防衛姿勢を強めています。市長はかつて市議会幹部に“卒業証書”を一瞬だけ提示したとされており、内容の確認が困難ないわゆる“チラ見せ”対応だったことから、証拠としての信頼性には疑念が残っています」(前出・全国紙社会部記者)

田久保市長(本人インスタグラムより)

 辞意の撤回とともに、疑惑の確認に対する具体的な説明が示されないまま続投を宣言したことに対し、ネット上では憤りの声が広がっている。

《正気なのか…?》

《自分の課題を一つずつ解決していく意思も能力もない。後は野となれ山となれの無責任人物》

《どれだけ市民を裏切り続ければ気が済むのか?応援の声の何倍も批判の声があるのに耳に入らないのか?》

《責任を取るべき立場の人が責任を取ろうとしない、根本的な部分で腐っていると思います》

《大学卒業も自分で言ったことも何一つやり遂げない》

 真相は不透明のまま、市民の不安は続いている――。