
7月31日、バンテリンドームナゴヤで行われた中日ドラゴンズ対読売ジャイアンツの試合で、延長10回に6-7でサヨナラ負けを喫した巨人・阿部慎之助監督(46)が度重なるエラーにより落胆する様子を見せた。
巨人・阿部監督の選手への厳しい叱責

9回に2点リードから守護神マルティネスが細川の2ランにより同点に追いつかれ、延長10回には湯浅が右翼線に打ち上がった飛球を痛恨の落球で最終的にサヨナラ犠飛を許した。試合後、阿部監督は「守備がだらしない。ガキの使いじゃないからね。プロだから、その辺はしっかりやってもらわないと」続けて「ドームでフライ捕れないと、どこで捕るんだって話だから」と選手への厳しい叱責を展開。
4回には打者・甲斐拓也捕手の場面で2球目の低めのスライダーを球審がストライクと判定すると、納得のいかない表情で抗議する場面や五回には先発の井上が一塁ベースカバーを怠るなどのミスもあった。
そんな試合展開の中での逆転負けで、ファンからは阿部監督への采配の指摘があがっている。
《キャベッジの外野守備に不安あるのに オコエ落としてるし 湯浅なんて上げてくるし》
《湯浅、乙坂と2軍でも結果残せてない選手あげて、好調なオコエを落とす。よく分からん采配して、流れを変えて負ける》
《ベンチでの不貞腐れた態度にパワハラもだらしないよ》
《起用としては正直そこまで間違えてる気はしないけど、結果的に裏目に出たってだけ》
など、阿部監督のコメントに賛否が集まった。
プロ初登板でいきなり味方のエラーに足を引っ張られた森田駿哉については同情的だったが、チーム全体の守備意識の低さに対する苛立ちは隠しきれなかった。巨人はこの敗戦で45勝46敗となり、再び借金生活に逆戻りだけでなくエラー数も12球団1位となりファンの嘆きが聞こえてくる。
ファンが疑問を持つ「阿部采配」
「失策を重ねての敗戦で、阿部監督の発言からは悔しさと怒りが滲み出てましたね。守備の乱れが起きた背景には采配もあるかと思いますが精神面や環境、選手のマネジメントにも関わる要素もあり、特に湯浅選手のような1軍に合流したばかりの若手は萎縮してまうのではなどの指摘もあります」(スポーツ誌ライター)
以前から「阿部采配」と采配に疑問を持つファンから揶揄されている言葉がある。7月17日の東京ヤクルトスワローズ戦、1対1で迎えた三回表の巨人の攻撃、ノーアウト一塁二塁のチャンスで打席に入った泉口友汰選手に対して阿部監督はスリーバントを要求するも失敗してアウト。
スリーバント失敗からの無得点で終えると鬼の形相で“懲罰交代”とし、三回裏から門脇誠選手がショートに入った。阿部監督は試合後「今日は戦力にならないなと思って代えた」とコメント。
《選手がやるかどうかだと思うんで采配ではないですよ》などの意見もあるが、今後の「阿部采配」の巻き返しに期待したい─。