
7月下旬の平日、午前10時ごろ、静岡県のとある公園に警察官の格好をした若い男女の人だかりが。敷地内には撮影機材も搬入され、大規模な撮影が行われていた。
「木村拓哉さんが主演を務める劇場版『教場』の撮影です。この日は警察学校での重要なシーンを撮っていたようです」(映画業界関係者)
『教場』は、2020年にフジテレビ開局60周年特別企画として前後編の単発ドラマで放送された。
「木村さんが演じるのは警察学校の教官・風間公親。白髪で右目は義眼という風体で、警察官としての適性がないと判断した訓練生には容赦なく退校届を突きつける冷徹な性格でありながら、訓練生の成長を見守る思いやりの心も持つというキャラクターです」(テレビ局関係者、以下同)
2020年のドラマは前後編とも15%超と高視聴率をマーク。その勢いのまま、2021年には第2弾の前後編ドラマが、2023年4月から第3弾として、月9枠の連ドラ『風間公親 ―教場0―』が放送された。コンスタントに続編が作られていたが、突如ストップしてしまう。
「第3弾の放送時点では、2025年4月に第4弾となるスペシャルドラマが放送される予定でしたが、後に延期を発表。フジテレビはスケジュールの問題や脚本内容を見直すためと説明していましたが、2023年のその当時は旧ジャニーズ事務所による性加害問題が取り沙汰されていた時期でもありました。一部報道では、そういった事情も影響したのではといわれていました」
今年に入って、第4弾は地上波ではなく前後編の2部作となる劇場版として2026年に公開されることを発表。
「これまでさまざまな役を演じてきた木村さんですが、『教場』の風間教官役は“当たり役”といわれています。本人もかなり気合が入っていると思いますよ」(前出・映画業界関係者)
白玉入りの抹茶かき氷に笑顔

冒頭の撮影日の朝、木村は自身のインスタグラムで、
《暑さとの闘いかもしれませんが、現場の熱量で押し返してやります!》
と綴っていたが、実際この日のロケ現場周辺は32度を超える真夏日。長袖の警察官の制服を着込んだキャストたちは炎天下で撮影を続けていた。午後1時に休憩となると一斉に日陰や控室に移動。差し入れと思われるかき氷を手にしていた。
“熱量で押し返す”と意気込んでいた木村も、さすがに休憩中は日陰で白玉入りの抹茶かき氷を口にするなどしてリラックス。スタッフらと笑顔で涼を取っていた。
その後、休憩が終わり、炎天下の中で撮影が再開され夕方過ぎまで続いた。
「『教場』のロケはしばらく続く予定とか。この暑さが続くことを考えると、木村さんはもちろんスタッフたちの体調も心配ですよ」(前出・映画業界関係者)
過酷な現場のようだが、かき氷の力で乗り切れるか─。