
「転売または再販売その他営利を目的としたご購入はご遠慮ください。また、食べきれない量のご注文もご遠慮いただけますようお願いします」
転売対策を講じるマクドナルド
8日から発売が開始されているマクドナルドのハッピーセット『ポケモン』に関して、日本マクドナルドは公式ホームページで冒頭のような注意喚起を行った。
「今回のハッピーセットは『ポケモン』のおもちゃが配られます。しかも、9日から11日までの3日間限定で、ハッピーセットを1セット購入につき、ポケモンカード(以下、ポケカ)2枚セットが数量限定でプレゼントされるのです。
昨今、ポケカはかなり高騰しており、最も高いカードは億を超えます。価格高騰に“転売”はつきもので、今回は“数量限定配布”。転売ヤーの買い占めが起こり、メルカリ等のフリマサイトで高値で取引されることが予想されています」(全国紙社会部記者、以下同)
マクドナルドのハッピーセットで転売が問題になったことはこれまでにもある。そうした状況を踏まえてか、公式ホームページには「株式会社メルカリとの取り組みについて」という記載も。
「今回の『ポケモン』など、マクドナルド関連商品について、《両社で情報共有を行い、発売前後の注意喚起や権利侵害品対策などの取り組みを実施》するとのこと。転売禁止を徹底しようと対策を講じています。
マクドナルド側は、《店舗での販売個数制限など必要な措置の実施》等を行うとしており、具体的には9日~11日の3日間はひとり5セットまでの購入と注文数を限定するといいます」
転売対策に奔走するマクドナルドだが、ネット上では、
《どう考えてもひとり1セットかおまけの配布を1人1個までにすればいいだろ(中略)マクドナルドが食品廃棄・転売問題よりも利益を優先しているのがよくわかる》
《対策になっていないとしか思えない。本気で子供たちのことを思うなら、はっきり言って店頭に子供が来ているその数だけ、子供だけに限定するくらいすべきだと思う》
《こんな注意喚起だけでは意味が無いと思います。おもちゃ目当ての客にはハンバーガー無しで販売する選択肢を与えても良いのでは無いでしょうか?》
など、批判が殺到している。
「ハッピーセットは子どもをターゲットにしていることは明らかですし、本当にポケモンおもちゃやポケカを楽しみにする子どもに行き届けるには、今回の対応では不十分という見立てが多いです。
1人1セットまでやお子さんを連れての購入を義務付けるなど、徹底するべきだったのでは。それでも転売行為はなくならないかもしれませんが、転売の数は少なくできたはず。目先の利益を重視しているという指摘が入っても仕方ないのかもしれません」(前出・全国紙社会部記者)
9日から始まるポケカ配布。転売対策の効果はあるのだろうか――。