国際食学協会親善大使を務めている宮前真樹(本人のインスタグラムより)

 元アイドルグループ『CoCo』の宮前真樹がプロデュースする新アイドルグループの最終オーディション結果が8月9日、テレビ埼玉の『受け継がれる情熱! 宮前真樹プロデュース新アイドルグループオーディション~夢の扉が開く時! 生放送SP~』で発表された。

堂本光一との熱愛をスクープされた宮前真樹

 今年の4月から進められたこの選考は歌やダンスの審査を経て最終候補23人となり、この日、8人が合格。宮前は「10月からレギュラー番組が始まります。一緒に楽しい番組を作りましょう」と語り、グループ名は視聴者公募で決めると明かした。

「元アイドルがアイドルグループをプロデュースする例は珍しくありません。AKB48グループ出身者だけで20人以上、ほかに岡本真夜やラッパーのちゃんみなといったジャンル違いのアーティストまで参入し、まさに百花繚乱の状況。最も成功している指原莉乃プロデュースのグループでさえ、知名度は全国区にまではなっておらず、アイドル界隈のみの人気となっています」(アイドル誌ライター、以下同)

 そのなかで宮前のプロデュースはいささか派手さに欠け、「テレ玉」というローカル感もありインパクト不足は否めない。ネット上でも「テレ玉って……」「CoCoって知らないんだけど」といった辛らつな声も目立つ。

 その一方で、中高年世代からは『CoCo』を懐かしむ声も聞かれる。

永作博美(1993年)

『CoCo』は1989年、フジテレビ『パラダイスGoGo!!』内のタレント育成講座“乙女塾”から誕生した5人組アイドルグループ。メンバーは宮前のほか、三浦理恵子、瀬能あづさ、羽田惠理香、大野幹代で、デビュー曲『EQUALロマンス』や『はんぶん不思議』がヒットし、11曲連続でオリコンベスト10入りした。

90年代は“アイドル冬の時代”と言われ、おニャン子クラブとモーニング娘。の間の“繋ぎ役”となったのが、乙女塾から生まれたCoCoと、永作博美がいたribbonでした。CoCoは瀬能が中心のグループで、宮前は年長者だったこともありリーダー格でしたが、アイドルとしての経歴よりも、96年に堂本光一との熱愛をスクープされたほうが有名かもしれません。

 卒業後は三浦が『特命係長 只野仁』などで女優として活躍しましたが、総じて引退が早く、今の若い世代には“誰?”という反応になるのも無理はありません」

 宮前は2004年に芸能界を引退して料理研究家に転身。グルテンフリー食品ブランドや愛犬向けレシピ制作などに携わり、世田谷自然食品のCMにも出演。2023年には50歳記念ライブを開き、変わらぬ歌声と姿でファンを驚かせた。

 今回の宮前の近影には「メチャメチャ若いな」「若い時も可愛かったけど、今も宮前さん美しいですね」という声が相次ぎ、52歳とは思えぬ容姿に注目が集まったが、果たして90年代のCoCoのような熱狂をプロデューサーとして生み出せるだろうか。