
「私は良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、また何事も付け加えないことを誓います」
学歴詐称疑惑が取り沙汰されている静岡県伊東市の田久保眞紀市長。8月13日、百条委員会に証人として出頭し、証言に先立ち冒頭のように宣誓を行った。
百条委員会で新事実
「百条委員会には田久保さんの代理人弁護士が同席の元、出席しました。田久保さんは東洋大学を卒業したと広報誌等で記載していましたが、実際は“除籍”であることが判明。今年6月、田久保さんは議長らに卒業証書なるものをチラ見せしたといいますが、これが偽物ではないかという疑いがもたれています。百条委員会では市議から議長らに見せた“卒業証書”は何だったのかなどの質問が寄せられました」(全国紙政治部記者、以下同)
答弁は約2時間30分にわたり行われた。
「百条委員会に参加した杉本一彦議員は、田久保さんが卒業したとしている年の卒業アルバムや東洋大学の卒業証書を持ち込み、田久保氏が持っているものと相違がないか確認させるなど、入念な準備をして臨んでいました」
杉本議員からの質問は40分ほど行われたのだが、ライブ中継のコメント欄では、
《正直質問している方のレベルが低すぎて田久保市長が頭よく見える…笑》
《何なんこの質問者》
《質問下手なクセに悦に入ってて草》
など、質問の質が低いという指摘が上がっていた。ほかにも、百条委員会に対し、
《結局何ひとつ解明できない低レベルすぎる議会。田久保の圧勝だったな》
《百条委員会がいかに意味がないものかと言うことが明白になった一連》
と、呆れ声も。
「杉本議員は私情を含めて、だらだらと話し続けていたという印象を持たれていました。紆余曲折し、結局何の質問をしたいのか伝わりづらいものが多かったことは否めません。
一方の田久保さんも、質疑応答が噛み合わない部分を突っ込まれると、“回答を差し控える”と証言を拒否するなど、はぐらかすシーンもありました。何度も同じような質問が上がるなど、成果は少なかったと思います」(前出・全国紙政治部記者、以下同)
そんな中、新たな証言も生まれた。
「卒業証書のチラ見せに関して、田久保さんは“報道であるようなチラ見せといった事実はありませんで、(中略)約19.2秒ほど見ていただいたという風に記憶しております”と発言し、チラ見せ報道を否定したのです。細かすぎる時間に違和感を覚えた人も多く、“19.2秒…”と復唱する声が漏れていました。田久保さんの証言が事実であるなら、チラ見せではないのかもしれませんね」
何事も隠さず、付け加えていないといいが……。