
「昨今は、物価高による厳しい家計を、懸賞で少しでも補いたいと応募をしている人が増えていると感じます。それと同時に商品の値上げが続くなかでも自社商品を選んでもらうための仕掛けとして、懸賞を効果的に使う企業も増加。相乗効果で懸賞界は盛り上がりをみせています」
物価高で少しでも家計の足しにできる!

そう話すのは、ガバちゃんの愛称で知られ、当選総額4000万円以上を誇る、懸賞歴約40年のレジェンド、長場典子さん。
「大谷翔平選手は懸賞界でもアツいですね。多くの企業CМに起用されていることもあり、プレゼントキャンペーンも増えています。ドジャース観戦ツアーに参加できる賞品や直筆サインなど懸賞ファン以外からの注目度も高く、当選したら家宝もの。他にも星野リゾートの5万円分宿泊券などといった夢のある賞品はもちろん、家計を支えるような食品が当たるものも、物価高の今、人気です。またデジタルギフトの当選品は、金額、当選者数ともに上昇中で当たりやすいと話題です」
では、当選するためには、どんな懸賞を狙うのがよいのか。懸賞歴10年以上の達人・めぐめぐ。さんは“ひと手間かかる系”を提案する。
「簡単に応募ができるデジタル懸賞が増えていますが、それに逆行するような手間のかかる懸賞も増加中です。例えば、商品のバーコードを公式アプリで読み込み、購入レシートを撮影。さらに商品の活用写真をSNSにハッシュタグをつけて投稿して応募するという懸賞です。手間がかかるほど、応募のハードルが上がるので狙い目になります」(めぐめぐ。さん)
長場さんも「動画を撮影して応募する懸賞も多くなっていますが、特に週女世代の応募者は少ないので、主催者にアピールできます!」
と断言する。達人が教えてくれたコツを会得して、当選を引き寄せよう!
懸賞で当てるコツ
“アプリ系”“その場系”“ひと手間系”と懸賞の種類も多様化し、当選チャンスも倍増している中で当選チャンスを上げるコツをご紹介。
大モノはハガキで狙う!

デジタル応募は手軽だが、応募者の個性を出せないのが弱み。「懸賞で応募方法が選べる場合は、ハガキを選択。賞品や懸賞への思いを丁寧に書いてアピールすることで、当選を引き寄せられます」(めぐめぐ。さん)
「昨今は郵便法の改正などで配達にもだいぶ時差が出るようになりました。ハガキで応募する場合は必ず締め切りの1週間前に届くスケジュールを意識して応募しましょう!」(長場さん)
スーパー×メーカータイアップ

スーパーに行くとよく見かけるのが「〇〇を購入して応募」といったメーカーとのタイアップ懸賞。「当たる確率を上げるなら、1.全国区ではなく店舗数が少ない地域のスーパーが主催2.応募期間が短いものを選ぶのがおすすめ」(めぐめぐ。さん)
ポイントを集めるクローズド懸賞はコンビニが熱い!

「商品を購入し、公式アプリでポイントを貯めて応募する懸賞は、今コンビニが熱い。少ないポイントで応募するコースより、多くのポイントを集めて応募するコースがとにかく当たりやすいと懸賞達人の間で話題になるほどです」(長場さん)
大谷翔平、サッカーワールドカップ……話題のイベントに注目!

「話題の人や大規模なイベントには複数のスポンサー企業がついており、各社がその知名度を利用して大きな懸賞キャンペーンを行うことが多いです。2026年のサッカーW杯なら、各選手のスポンサー企業がそれぞれ懸賞を行う可能性も。今後の注目イベントを知っておけば早めに懸賞情報を入手でき、応募の機会を逃しません」(長場さん)
動画×SNSで当選率UP
テーマに沿った動画を撮影しSNSに投稿する懸賞が増加中。「応募のハードルが上がる分、今のところ比較的応募者数が少ない。当たりやすいといえます」(めぐめぐ。さん)。対象商品を食べる動画やダンス動画などは、「SNS上で写真より目を引きますし、キャンペーンの波及効果が高い。今後も増えると思います」(長場さん)
“その場系”はスタートダッシュ!

アプリで購入レシートを読み込むなどして、すぐに当落がわかる“その場系”懸賞。「応募が始まったばかりの時期が当たりやすいんです。というのも、開催企業はSNSで当選報告をする人を増やし、その後の応募期間を盛り上げたいから。初日にチャレンジする懸賞達人さんは本当に多いです」(長場さん)
めぐめぐ。さん

懸賞歴約10年以上。毎月、ハガキ懸賞は約50枚、デジタル懸賞は約100件の応募を続ける。累計当選金額は2500万円超え。ブログ「新めぐめぐの懸賞当選ブログ(懸賞の達人)」で、懸賞情報や当選品の報告を発信している。
長場典子さん

日本唯一の懸賞ライターとして雑誌『懸賞なび』などで連載中。自身と取材した懸賞達人のテクがたっぷり詰まった著書『日本一の懸賞達人・ガバちゃんの 劇的に当選率がアップする 当たる テクニック30』(白夜書房)も。