
日本時間8月25日には45号ホームランを放った大谷翔平。ナショナルリーグのホームラン王争い、同リーグ西地区で優勝争いを繰り広げており、シーズンは佳境に向かっている。
オフシーズンはハワイで過ごす計画だったが
「8月20日に44号ホームランを打ちました。54本塁打を放った昨年よりも速いペースで量産しており、フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワバー選手と激しいホームラン王争いをしています。
8月21日はロッキーズ戦に投手として今季10度目の登板に臨みましたが、標高が高く、打者有利とされているロッキーズの本拠地で調子が上がらず、4回5失点で敗戦投手。試合後には“情けない投球内容だった”と反省を口にしていました」(スポーツ紙記者)
3年連続ホームラン王とワールドシリーズ連覇のために、プレーに集中したい大谷だが、球場外では面倒なことに巻き込まれている。
「大谷選手が広告塔になっていたハワイの高級住宅開発計画を巡って、代理人のネズ・バレロ氏とともに訴訟を起こされる事態になりました。バレロ氏の“脅し”によってプロジェクトから不当に排除されたと、アメリカの不動産デベロッパーとブローカーの2人が原告となり、大谷選手とバレロ氏に対して損害賠償を請求しています」(在米ジャーナリスト、以下同)
この件に関して、開発を担う不動産投資会社『キングスバーン・リアルティ・キャピタル』は声明を発表。
《今回の訴えは根拠のないものであり、無意味なもの。2人を外した件について、キングスバーンは全面的に責任を負う》
と、大谷らではなく原告を非難し、自社に責任があるとしている。

大谷も約25億円でこのプロジェクトの1区画を購入。オフシーズンはハワイで過ごす計画であっただろうが、暗礁に乗り上げた。
「2階建てで、地下にはスパ付きのプールも併設された母屋のほかに、トレーニングルームがある離れが建設される予定でした。大谷選手が購入したことが明らかになった2024年4月時点では今年の夏に完成予定だったのが、工期は大幅に遅れています。オフシーズンには家族でゆっくり過ごせて自主トレもできる環境のはずが、まさかの訴訟沙汰に。“いわくつき”になってしまったことを考えると、ここに別荘を構えるかどうか、わかりません」

思わぬトラブルに巻き込まれてしまったが、家族とは楽しい時間を過ごしているようだ。
0歳で“プールデビュー”
「大谷選手は『Number Web』で公開されたインタビューで“娘をプールに入れる”と話していました。プールに入れるといってもまだ生後4か月ほどなので、浮かべるだけのようです。7月15日のオールスター戦前日の会見では“お風呂に入れる”と明かしており、積極的に育児に関わっているようです」(前出・スポーツ紙記者)
0歳での“プールデビュー”は早いように思われるが、子どもにとっていい影響があるという。
「ベビースイミングという生後数か月から行う水泳のプログラムがあります。水中で遊んだり、潜ったりなどの簡単な運動をします。乳幼児期からプールに入れることで、子どもの成長を促進する効果があるとされています」(スイミングスクール関係者)
ベビースイミングは具体的にどのようなメリットがあるのか。『ベビースイミング協議会』会長の湯本秀子さんに聞いた。
「ベビースイミングはスイミングスクールや指導者によって行う内容は変わってきますが、一般的に生後6か月から、というところが多いです。関節を陸上ではできない可動範囲で動かすことができ、運動神経系の発達促進と身体の成長に役立ちます。全身をしなやかに動かすことで柔軟になるので、将来的にほかのスポーツを行ったときにも柔軟性のある身体の動かし方ができます。水に潜ることで肺が発達するといった効果もあります」
子どもの発育、成長だけでなく一緒にプールで遊ぶことは親子関係にもいいという。
「身体を触れて遊ぶというのは、親子関係を良好にします。子どもが水中で手を動かしたり、足を動かしたりして、笑顔になったら“気持ちがいいね”“楽しいね”などと伝えて同調共感するのが大切。共感することで、親子の絆を育むことになります。親は教えるというより、子どもと一緒に楽しく遊ぶという気持ちで行うといいでしょう」(湯本さん)
連日の試合で疲れもたまる大谷だが、娘の存在が支えになっている。
「子どもの存在が大谷選手のエネルギーになっているようです。大谷家には愛犬のデコピンもいますが、娘と一緒にベッドで寝ているほど仲がいいみたいです」(前出・スポーツ紙記者)

犬を飼うことは一般的に子どもの教育にもいいとされているが、具体的にはどのような影響があるのだろうか。『おおい動物病院』の副院長で児童文学作家の片川優子さんに聞いた。
犬を飼うと子どもの教育にいい理由
「文献上でも子どもの教育にいいというデータがあります。一つは運動量が増えるといわれています。犬を飼うと散歩が必要なので、飼っていない家庭の子どもと比べて1日あたり11分ほど運動時間が増え、健康面にいい影響を与えるとされています。あとは、生き物なので、お世話をしないといけない。必然的にそういう環境になるので、責任感や自立心が育つという面もあります」
犬も生き物のため、注意しないといけないこともある。
「接触によるケガやトラブルには注意をしないといけません。赤ちゃんは寝ているだけですが、歩き始めるようになると手が自由に使えるので、犬のしっぽをつかむなど、接触による事故には気をつけなくてはいけません。
誤食にも注意することが必要です。子どもがある程度大きくなると、自分の食事の食べ残しやお菓子などを犬にあげる子も出てきます。子ども用のおやつに入っていることがあるキシリトールやチョコレートは犬にとっては毒なのですが、そういったものをあげてしまうトラブルも発生する危険性があります」(片川さん、以下同)
デコピンはコーイケルホンディエという犬種。どんな特徴を持った犬なのか。
「日本にはほとんどいない犬種で、もともとはオランダで狩りをするための犬です。そのため運動への要求量が高く、きちんと発散させてあげる必要があります。頭がよくて、トレーニングのやりがいがあり、子どもが一緒に遊ぶことができる年齢になれば、より楽しく過ごせるでしょう。始球式や大谷選手のインスタの写真を見ると、デコピンはしっかりトレーニングされていると思います」
投打で活躍する大谷は、子育ても“二刀流”のようだ。