2025年の『紅白』で復活が期待される嵐

 8月29日、二宮和也が主演を務める映画『8番出口』が封切りされる。

「原作は2023年にリリースされた同名のゲーム。独特な世界観がユーザーの支持を集めて大ヒットとなりました。今年5月にカンヌ国際映画祭に出品されると二宮さんの写真が用いられたポスターが最優秀賞を受賞するなど、公開前から話題を集めていました」(スポーツ紙記者、以下同)

 芸能活動を一時休止中のリーダー・大野智を除いて、今夏は「嵐」メンバーの活躍が目立っている。

「相葉雅紀さんは、テレビ朝日系の『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』で大森南朋さん、松下奈緒さんとともに主演。櫻井翔さんは、日本テレビ系のドラマ“占拠シリーズ”第3作となる『放送局占拠』。松本潤さんはTBS系日曜劇場『19番目のカルテ』と、メンバーの3人が、7月クールの連ドラで主演を務めています」

 2020年末にグループとしての活動を休止した嵐。そんな彼らの活動が一斉に活発になっているのは、迫りくる“フィナーレ”への布石かもしれない。

2026年に5人でのコンサートツアーを開催

5月6日、嵐のファンクラブ会員サイトで2026年の春に5人そろってのコンサートツアーを開催し、2026年5月をもって嵐としての活動を終了すると発表しました。事実上、解散ということになりますが、さまざまな事情で解散イベントをできずに活動を終えるグループはたくさんありますから、ファンに向けて最後のパフォーマンスを行えるということは喜ばしいことかと」

 芸能界と距離を置いている大野も、ラストパフォーマンスに向けての準備を進めているようだ。

2021年、恋人らしき女性と親しげに寄り添い、“牧場デート“を満喫していた大野智

「2024年に週刊誌が大野さんの近影を撮影した際は、以前よりふっくらし、二の腕にはタトゥーを入れたりなど今までの印象とは異なるビジュアルでしたが、今年5月に公開されたファンクラブの動画では、休止前と変わらない清潔感あふれるルックスで登場。自身がオーナーを務める宮古島のリゾートホテルも、コンサートツアーに専念するためにオープンを先延ばしにすると報じられています」

 着々と進む国民的アイドルの再始動に“国民的な音楽番組”も無視できないようだ。

2025年の大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』の選考サイドが、嵐に出演オファーを出しているそうです。嵐は2009年の初出場以降、12年連続で紅白に参加。そのうちグループとして司会を5回も務めるなど、いわば紅白を盛り上げた貢献者ですからね。せっかく再始動するのですから、オファーしないほうが不自然でしょう」(音楽番組プロデューサー)

 嵐の出場は、彼らとエージェント契約を結んでいるSTARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)としても、大きな意味がある。

2年連続で不出場だったSTARTO社

「2023年に旧ジャニーズ事務所の創業者である故・ジャニー喜多川氏による性加害が表面化して社会問題に。この騒動により、同年9月にNHKは旧ジャニーズ事務所のタレントの番組への新規起用を見送ることが決定するなど“出禁”状態になっていました」(前出・スポーツ紙記者)

 2023年12月、STARTO社が旧ジャニーズ事務所からタレントのマネジメント業を受け継ぐもNHKの対応は変わらず。結局、2023年と2024年の2年連続で、STARTO社のアイドルは紅白出場に至らなかった

 しかし、2025年からはSTARTO社所属のグループがNHKの番組に出演するなど“雪解け”の兆しが見えるように。

『第64回紅白歌合戦』リハーサル中の嵐・松本潤('13年)

「紅白の視聴者離れは、年々深刻に。今年の紅白では韓流グループ枠を減らしたり、若い女性層に支持されているラッパー・ちゃんみながプロデュースするグループを出場に向けて調整するなどの施策を打つそうですが、そこまで視聴率の改善に影響があるとは思えません。嵐クラスのグループでないと紅白の“目玉”にはなり得ないでしょう」(前出・音楽番組プロデューサー)

 出禁から一転、NHKサイドからラブコールを受けるようになったSTARTO社だが、このチャンスを逃したくないようだ。

STARTO社は嵐の出場に前向きなのですが、NHKに対して“別のグループも複数出場させたい”と掛け合っているとか。そのうち、候補に挙がっているのは『関ジャニ∞』から改名した『SUPER EIGHT』と、『Sexy Zone』から改名して追加メンバーを加えるなどで一新した『timelesz』が有力で、水面下で調整が行われているようです」(NHK関係者)

紅白にとって“ウィンウィン”な申し出

 この駆け引きは事実なのか、NHKに問い合わせると、

「個別の番組の制作過程については回答を控えます。出演者については、自主的な編集判断のもと選定しています」

 との回答だった。

 芸能リポーターの佐々木博之氏にSTARTO社の動向について聞いてみた。

視聴率が低下しても、歌手にとって『紅白』は今でも“ステータス”なんです。事務所も“紅白出場”という実績を残したいはず。また、これをきっかけにNHKとの関係を改善できれば、ドラマなど他の番組出演にもつながりますからね。嵐の“抱き合わせ”とも見えますが、両グループは知名度と実力は申し分ないですから、“バーターだ”と非難されることはないでしょう。視聴率が欲しい紅白からすれば“ウィンウィン”な申し出かもしれません」

 嵐が再び動き出し、さまざまなところで大旋風を巻き起こしている!?