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「お話をいただいてから撮影が終わるまでたったの2週間! しかも初主演。悩んだりする暇もなく(笑い)、とにかくガムシャラに、必死にがんばりました」

 ドラマ『デスノート』で主人公の妹役を、映画『合葬』では幕末の女郎を演じ、圧倒的な存在感を放った藤原令子(21)。そんな彼女が、『シネマの天使』(11月7日より全国公開中)で映画初主演を務める。

 撮影は取り壊しが決まった広島県福山市に実在した122年もの歴史を持つ日本最古級の映画館『シネフク大黒座』にて。

「取り壊しギリギリのところで撮影が始まったので、3~4日目には“もう(画面に)映らないところから壊していこう”って、ブルドーザーがガーガーいってる横でメークしていました(笑い)」

 そんなギリギリに組まれたスケジュールの中で行われた撮影だったが、緊張をほぐしてくれたのは共演者たちだった。

「本郷奏多さんとは一緒のシーンが多いこともあって、話す機会が多かったんです。本郷さんのほうが年上で先輩ってこともあって、いつも私がツッコまれてましたね(笑い)。あと、阿藤快さんが会うたびに“お前は絶対気が強い女だ”って言うんです。わからないことがあると不安がお芝居に出てしまうので、現場で不思議に思ったことはすぐ聞くようにしていたらそう言われちゃいました(笑い)」

 今回は“映画館”が舞台。映画館の思い出は――。

「実は家の近くに映画館がなくて。それが思い出かな(笑い)。初めて映画館で見た作品は『ポケモン』。小学生のころ、年下のいとこがどうしても見たいっていうので“お姉ちゃんなんだから連れてってあげなさい”って言われて(笑い)。初めて友達同士で見たのは小池徹平さん主演の『ラブ★コン』! 当時、中学生だったのでラブコメにすっごくドキドキしたのを覚えています」

 昔はスクリーンを見る側だったが、今となっては演じる側になった。今後の目標は――?

「幅広く、いろんな役に挑戦してみたいです! 憧れは上野樹里さん。イメージが決定していない、ひと言では言い表せない、そんな女優さんを目指したいな」

■藤原令子ってこんな人

【5歳から扇舞をやってます!】

「15年くらい扇舞をやってました。詩吟に合わせて刀や扇子を持って踊るんですが、歯を見せて笑ったらダメなんです。でも私、緊張すると笑ってしまって……。“藤原~! 笑うな~!”ってよく怒られていました(笑い)」

【お寿司……よりもアレが好き】

 甘いものがあまり好きではないと聞きつけ、好きな食べ物を問うと「お寿司……のガリ!」と即答。「ガリが大好きなんです。お寿司屋さんに行ってもガリが主食で、たまにお寿司(笑い)」

(撮影/伊藤和幸)

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■出演作『シネマの天使』はこんな映画

老舗映画館の大黒座がその長い歴史に幕を閉じ、閉館することに。新人社員として働く明日香(藤原令子)は、ある夜、館内で謎の老人に出会い……。

(c)2015 シネマの天使製作委員会