
《DeNAが全方位に喧嘩売り始めてて笑う 一瞬にして球界のヒールになったな》
横浜DeNAベイスターズへの注目度がSNS上で高まっている。
8月21日の広島東洋カープ戦で先発したDeNAのトレバー・バウアー投手(34)が、5回表に小園海斗選手(25)をライトフライに打ち取った後、自軍ベンチに下がる際に目の前に転がっていたバットを蹴ってどかせる行為。
すると7回表、今度は三塁打でお返しすると、バウアーに向かって声を荒げた小園。乱闘騒ぎにはならなかったものの、球場内に漂ったのは近年には珍しい一触即発の雰囲気だった。
そんな小園への非礼的な行為に、また野球用具を足蹴にしたバウアーに対してファンだけでなく、プロ野球OBや評論家からも批判的に声が上がっている。もともと“素行がよろしくない”とされた選手だが、さらに“悪名”を轟かせた格好だ。
さらにDeNAが疑問視されるのが、7月に加入した藤浪晋太郎投手(31)の存在。阪神タイガース時代より制球難を指摘されているが、復帰戦となった8月17日の中日ドラゴンズ戦では5回1失点と、結果をみれば押さえ込んだようにも見える。
“まるでプロレス”な藤浪の弁
ところが、中日は投手を含めたスターティングメンバー9人が左打者と偏った打線。右打者への頭部に抜ける危険なボールが多いと見られているだけに、あえて左打者を並べた“藤浪対策”を敢行。
「ケガ人は出したくない。ベストオーダーで臨めない。ほかの監督さんもそうするんじゃないかな」
試合後、右打者を立たせなかった理由を聞かれて、はっきりと意思表示した中日・井上一樹監督(54)の一方で、
「勝手に嫌がってくれる分には好きなだけ嫌がってください」
まるでプロレスの“マイクパフォーマンス”のように反発的、挑発的な態度をとってみせた藤浪。そんな藤浪やバウアーを獲得したDeNAだけに、冒頭のような「球界のヒール」との見向きも出ているわけだ。

そんな2人のプレー、行動を“さも当たり前”ともするように起用し続けるのが三浦大輔監督(51)だ。
“ハマの番長”として横浜一筋、精密機械のようなコントロールを武器に172勝を積み上げた三浦監督は、同じ投手として彼らをどう見ているのだろうか。
「そもそも三浦監督も“ヒール軍団”ですから」と笑うのは、ベテランのスポーツライターの弁。
「危ない連中にしか見えない」
1998年1月、現役選手だった三浦監督は超満員の東京ドームの“グラウンド”に立っていた。といっても読売ジャイアンツ戦のマウンドではなく、グラウンドに設立された「リング」の上だ。
“黒のカリスマ”ことプロレスラー・蝶野正洋合(のちに『TEAM2000』を結成)のセコンドに鈴木尚典(53、現DeNA野手コーチ)と付き、試合後にはヒール軍団として知られた『nWo』の一員として黒い衣装に身を包み、自慢のリーゼントスタイルで勝利のポーズを披露した三浦監督。
「当時の『東スポ』さんのインタビューでは、蝶野選手はベイスターズの選手たちに“いかつくて、コワモテの奴ばかり”、“危ない連中にしか見えない”などとシンパシーを感じ、中でも三浦監督とは長年にわたって友情を築いています。
2025年シーズンの開幕前にも蝶野選手との対談に臨み、インスタグラムでは笑顔のツーショットを投稿。三浦監督も“ヒール軍団”メンバーとして、ただ試合をするだけではない、ファイティングポーズを取り続けているのでしょう」(前出・ライター)
かつてプロレス顔負けの乱闘騒ぎも起きていたプロ野球を知るファンにとって、仲良しこよしではない“ヒール球団”も歓迎される、のだろうか。