
8月17日にNPB(日本プロ野球機構)復帰後初の1軍登板を果たした、横浜DeNAベイスターズ・藤浪晋太郎投手(31)の次戦は各スポーツ紙によると8月31日、対峙するのはまたもや中日ドラゴンズとのことだがーー。
イースタンリーグ・千葉ロッテマリーンズ戦(8月24日)を6回途中で4失点、8安打2四球とピリッとしない投球ながらも、試合後には「それなりに全体的にまとめることができた」と手応えを掴んだ様子の藤浪。
そんな彼の初登板で、5回1失点で抑え込まれた中日ナイン。そしてファンは“リベンジ”に燃えていると思いきや、別のところで怒りに火がついているようだ。
《31日は竹田か藤浪かって言われてましたけど竹田抹消になったのでほぼ確ですかね 中日ならええやろみたいに思われてんの心底腹立ちます》
《中日なら壊してもいいという風潮、ない》
《完全にDeNAに舐められとるな だから言わんこっちゃねえ 今度は中田翔を上にあげて打席に立たせるくらいの意地は張ってほしい》
SNSでは「8月31日」報道を受けて、藤浪を2試合続けて中日戦に登板させるDeNAに懐疑的な意見が飛び交っている。
「勝手に嫌がるなら好きなだけ」
「ケガ人は出したくない。(藤浪相手では)ベストオーダーで臨めない」
8月17日の試合後、中日・井上一樹監督(54)は左打者9人を並べる極端なオーダーを組んだ理由を、右打者の頭部付近に抜けるボールが目立つ藤浪から選手を守るための“苦肉の策”であると説明。この決断にプロ野球OBや解説者から賛否が起きるも、「他の監督でもそうすると思う」と“抗議”の姿勢を見せた井上監督。
対する藤浪も「勝手に嫌がるなら好きなだけ」と強気に出たものの、本人も好きで制球を乱しているわけではない。しかし制球難を抱える、打者を危険に晒す可能性がある投手を2試合連続で投げさせる、DeNAの“ローテーション”が中日ファンの怒りを買ったわけだ。

「確かに登録抹消のタイミングは不可解に思えました」とは、在京球団を取材するスポーツライター。
各チームの先発ローテーションは中5、6日で回すことが多く、藤浪も中日戦から6日を空けて24日のイースタン、ロッテ戦に登板している。本来ならば同日の1軍戦、読売ジャイアンツとの試合が“順番”のはずだった。
「しかも藤浪の抹消が発表されたのは、中日戦から4日経った21日のこと。当初から決定していたのならば即座に抹消するのが通常だけに怪我、もしくは何らかのアクシデントが起きたと思いました。
ところが三浦大輔監督(51)は“怪我ではない。ローテーションの関係”と話すのみ。1度抹消すると1軍再登録までに10日間を要しますが、イースタンで6回途中まで投げられるのならば巨人戦、もしくは26日からの阪神戦にスライド登板することも可能だったはず」(前出・ライター)
藤浪を中日戦にぶつけるのは偶然か
首位の阪神タイガースとは15.5ゲーム差(8月26日時点)と現実的ではないが、2位の巨人とは2.5ゲーム差と十分に逆転をねらえる位置にいるDeNA。もかかわらず藤浪を上位ではなく、再登録可能になる10日後の5位、中日戦にぶつけるのは偶然だろうか。
《ベイスターズさんは何故普通にやっても大概勝てる中日相手に藤浪当てるん? 圧倒的に負け越してる阪神巨人戦とかに当てて抗いに行くのが普通じゃない??》
《DeNAさぁ 阪神とか巨人のファンとかフロントに日和ってドラゴンズに藤浪当てるの本当に辞めてほしい》
この不可解な“ローテーション”は、SNS上で巨人や阪神への“忖度”を疑われる事態も招いている。一方、こんな意見も。
《藤浪のことよく知らないけど、ノーコンが理由でつまらない試合になるのはちょっと…。DeNA側も中日側もお金払って観に行くファンのこと考えて欲しいよな》
野球人気の低迷が囁かれる昨今、球場に足を運んでくれるファンのためにも両軍には全力のプロの試合を見せてほしい。