
シリーズ累計500万部を突破した大ヒット小説『謎解きはディナーのあとで』。ドラマ化やアニメ化もされ、国民的人気を誇るミステリー作品が、ついに舞台化!毒舌執事・影山役を演じる上田竜也に話を聞いた。
“兄貴”櫻井翔と同じ役に歓喜
「“ドラマ版で(櫻井)翔くんが演じていた役”というイメージが強いと思いますが、僕の大好きな事務所の先輩でもある翔くんと同じ役ができるということがすごくうれしかったですし、驚きでした」
と、日頃から“兄貴”と慕う櫻井と同じ役を演じられることに喜びをにじませる。毒を吐きながらも鮮やかに謎を解くという、物語を支える重要な役どころだ。
「もともと僕自身もそんなに柔らかい感じではないので、毒舌は違和感なく言えると思います(笑)。はっきり言うところは共通点かもしれないですね。
逆に、冷静さや知的さは普段の僕とは真逆。執事ならではの所作や姿勢、スマートさは稽古を通してしっかり勉強していきたいです。知的さを踏まえてのS加減が影山の良さだと思うので、そこを表現できたらなと思います」
そんな影山とお嬢様刑事・麗子の絶妙な掛け合いも本作の見どころのひとつ。
「麗子役の玉井(詩織)さんをはじめ、今回初共演の方がたくさんいます。舞台は稽古期間が長いので、みんなで話し合って作り上げていく過程を大切にしていきたいです。稽古を通して苦楽を共にし、悩みながら作り上げてきたからこそ、無事に完走するまでの達成感をみんなで一緒に味わえるのが舞台の醍醐味でもあるので」
そう舞台の魅力について語る一方で、「舞台は本当に逃げ場がない」とも明かす。
「舞台上にいる限りどこにいても見られているので、毎回緊張感があります。その分、基礎的な演技力が上がる場所だと思います」
また、今回の舞台では楽しみにしていることがあるという。
「僕、役だと基本的に死ぬか、死にそうになるか、人を殺すかの3択が多いんです。今回はさすがに死ぬことはないと思いますが、昔コメディーかと思いきや死にかけたことがあったので、油断はできないです(笑)。今回が初めて死と無縁の役になる可能性もあるので、そこは楽しみです!」
「本気で死ぬかと」海外で経験した珍事件
今回上演されるのは、舞台オリジナルストーリー。ヨーロッパの小国で巻き起こる事件を描く。そこで、海外で巻き込まれた珍事件について聞くと……、
「ハワイでサーフィンをして溺れかけたことがあります。ボードと足首をつなぐリーシュコードが付いていなくて。それが初サーフィンだったので、リーシュコードの役割もよくわからず、そのまま海に行ったら案の定大きな波でひっくり返っちゃったんですよ。

ボードもどこかに行ってしまって、溺れかけました。近くにいた人に助けられたのですが、本気で死ぬかと思いましたね。それから海が嫌いになり、極力海ロケは断っています(笑)」
仕事ではさまざまな国を訪れたという上田。しかし、意外にもプライベートでは海外に行ったことがないという。
「昔、仕事でスイスに行ったことがあるのですが、人柄も景色もすごく良かったので、1週間くらい旅行で滞在してみたいです。スイスに限らず、ヨーロッパはどこも別世界に入り込んだかと思うくらい素敵じゃないですか?なので、行ってみたい国のひとつです。
仕事となるとゆっくりできる時間もなく、弾丸で帰国することも。友達と行ったらまた違うんだろうなと思います」
謎解きの腕前は?
「昔から『金田一少年の事件簿』や『銀狼怪奇ファイル』を見ていたので、謎解きは好きです。ただ、どちらかというと不得意なほうかも。わかったフリして、とんちんかんなことを言っている可能性も全然あります(笑)」
“ディナーのあと”の過ごし方
「必ずお菓子を食べます。お菓子を食べながらテレビを見たり、携帯をいじったりして過ごしています。食べるお菓子はおせんべいなどのしょっぱい系が多いですね」
音楽劇『謎解きはディナーのあとで』
【東京公演】日本青年館ホール 9月9日(火)~9月23日(火・祝)
【大阪公演】SkyシアターMBS 9月27日(土)~10月1日(水)