SUPEREIGHTの横山裕

 夏の風物詩『24時間テレビ』(日本テレビ系)が今年も8月30日・31日に放送された。番組の名物となっているチャリティーマラソン企画は、今年は『SUPER EIGHT』の横山裕(44)が担当。105キロを完走した。

昨年物議を醸した『24時間テレビ』

『24時間テレビ』マラソンゴール時のやす子の様子(番組公式Xより)

「昨年のマラソンランナーはお笑い芸人のやす子さんでした。やす子さん自身はすごく頑張っていましたが、走っている彼女に沿道から“胸タッチ”を試みたように見える人、さらには何らかの液体が入っていたと見られる不自然な容器を持つ人が現れるなど、制作側の警備面が非常に問題視され、悪い意味でも話題となりました」(スポーツ紙記者)

 今回の『24時間テレビ』のチャリティーマラソンで集まった募金額は、7億40万8600円。昨年の5億493万6310円を大きく上回った。

 マラソンは“支援を必要とする子どもたちのための募金マラソン”だ。

「今回のランナー、横山さんは3歳で両親が離婚し、シングルマザーとなった母に育てられました。5歳で母が再婚し、弟が2人できましたが、母の闘病で生活が苦しくなり、弟らは児童養護施設に。横山さんは中卒で就職し、その給料やその後のジャニーズの活動で彼らの生活費や学費を支援してきました。

 そんな横山さんの生い立ちが子ども支援のマラソンに非常にマッチしたことは募金額に大きく影響したと思いますね」(芸能プロ関係者)

 横山のゴールは多くの視聴者の感動を呼んだのだが──。

「日テレの中継に不評の声が上がっていますね。日テレのスポーツ中継を知っている人であれば、“でしょうね”という感じなのですが……」(番組制作関係者)

実況アナウンサーうるさすぎ

『24時間テレビ』でチャリティーランナーを務めた横山裕

 ネット上にはこんな苦言が。

《24Hのマラソンの最後の実況アナウンサーうるさすぎ》

《横山くんが上を向いた時の「天を仰ぎました!天国のお母さんに挨拶してるのでしょうか!」みたいな実況最悪すぎて引いた》

《横山くんの頑張りを台無しにする実況いらないから。なんなら悪口に聞こえる》

《お涙頂戴も度が過ぎると鼻についちゃう》

「日テレは箱根駅伝や高校サッカー選手権などの中継を行います。ただ、それ以外に普段からスポーツ中継が多いかというと、最近はそれほどではない。中継するのが大きなイベントということもありますが、機会が少ないためか、すごく“過剰”になりがち。それほどすごい場面ではないのに、アナウンサーが声を張り上げすぎたり」(前出・番組制作関係者、以下同)

 特に“日テレ”らしいのは、過剰なまでの“お涙頂戴”系。

「深く取材することは素晴らしいですが、選手個人のプライベートなどを掘り下げすぎ。言い方は悪いですが、“不幸”は大好物といえる。駅伝や高校サッカーで頑張る選手に対し、家族や恩師が亡くなったことを持ち出し、“亡くなった◯◯さんが、きっと天国で見ています!”といった実況はお約束。

 そんなことを繰り返しまくし立てるような実況は、日テレのスポーツ中継の“あるある”で、今回はそれが『24時間テレビ』で表れた。横山さんの生い立ちがハマったために、例年以上に出ていた印象です」

『24時間テレビ』の企画なので、当然ながらマラソンは長時間。日テレのアナウンサーも時間帯ごとに交代しながら実況を担当した。

「同局の大ベテランといえる羽鳥慎一さんも“うるさい”と不評でした。そんな実況が伝統的に伝わる日テレですが、唯一、伊藤遼アナだけは一部で非常に好評でしたね。SUPER EIGHTの楽曲の歌詞を引用した実況をしたり、グループ名をたびたび称呼したりしていたので、横山さんファンやSUPER EIGHTファンが非常に喜んでいる印象です。しかしながら、ファン以外から見たらそれも過剰、やりすぎといえるかもしれませんが……」

『負けないで』がなくても、アナウンサーの過剰な説明がなくても、限界に近いまでに走る姿、それこそが感動を呼ぶはずなのだが。