木村昴

 9月1日放送の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)で、声優・木村昴が母親のために、静岡県伊東市の豪邸を1億2800万円で購入することを発表。母への愛情あふれる決断に感動の声が上がる一方、その物件を疑問視する声も少なくない。

木村の親孝行に称賛の一方

「ドイツで生まれた木村さんは、両親の離婚を機に、7歳のときに日本に移住。彼と妹を女手一つで育ててくれた今年還暦を迎える母に家をプレゼントしたいと、当初は7000万円という予算で探していました。ただ、これまで8軒を内見してきましたが、住みやすさやアクセスの良さを重視し、『値段じゃない』として予算を8000万円にアップしていたのです(芸能ジャーナリスト、以下同)

 そして最終候補に残ったのが、6800万円のフルリノベーション平屋と、1億2800万円の“リゾート風”新築物件だった。

「木村さんは“母ちゃんのために……。母ちゃんに楽しく住んでほしい思いがあります”“母が喜ぶのはきっとこっち”と、2LDK+S、木造2階建ての豪華物件を選択。

 プール付きのウッドデッキや檜風呂など充実した設備を誇る物件に、彼は“値段は確かに予算をはるかに超えているんですけど、そこはもう頑張ります!”と、完済をめざすと宣言していました」

 アニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)のジャイアン役など売れっ子声優の木村。だが、自分のためではなく母親への愛を貫いた姿にネットでは、

《すごいなジャイアン!》
《素直に尊敬の念しかない》
《こんな親孝行できる昴さん、たいしたもんだよ!》

 など、称賛の声が相次いだ。だが一方、彼の物件選択に対する率直なコメントも数多く投稿されている。

《還暦のお母さんの為だったら、平屋の方が良かったのでは…と思いながら観てた。マジ階段キツくなるぞ。2階の掃除が億劫になるぞ》
《夫婦なら分かるけど還暦の女性一人で田舎のプール付きの豪邸を維持するの相当難しい》
《男性のよさと住んで掃除する女性側は視点が違う!6800万円のがいいと思うがなあ》

 など、還暦の母親にとって2階がある生活を考慮した声や、家に対する男女の視点の違いを指摘する意見なども見られたのだ。

「伊東市はやめとけ」

 賛否両論となった理由について、芸能プロ関係者は語る。

「総じて視聴者は、今回の物件選択に、母親の意見がどこまで反映されたか疑問に思っているようです。また伊豆という、住み慣れた場所から離れての暮らしに不安を感じるユーザーも多い。木村さんはこれを移住先ではなく、別荘という形で活用するようですが……」

 一方で、伊東市という購入地域についてもツッコミの声が。

《伊東市はやめとけと言いたい》
《木村昴、この時期に伊東市の物件を買うのかよ…》

 といったコメントが散見されている。

伊東市の田久保眞紀市長(伊東市ホームページより)

「これらの懸念の背景には、現在同市が抱える深刻な行政混乱があるでしょう。田久保真紀市長の学歴詐称問題が発覚し、市議会は9月1日に不信任決議案を全会一致で可決したという状況です。さらに同市では韓国系企業による大規模メガソーラー建設計画も住民との対立が続いており、田久保市長が事実上ストップさせていた。

 しかし今後、市長が失職すれば、伊豆高原のメガソーラー建設が再び動き出す可能性も否定できません。こうした中で、行政サービスが安定して受けられるのか心配する意見もあるようです」(前出・芸能プロ関係者)

 木村が選んだ豪華な設備の新築物件。視聴者の意見はさまざまだが、還暦の母親は喜んでくれることだろう。