有沙瞳 撮影/吉岡竜紀

「私は出身が三重県なので、一応は関西人と言っていいのかな(笑)。2年前までは宝塚歌劇団にいたんですが、今は東京生活。舞台『大阪は踊る!』で、久しぶりに関西に行けることがすごくうれしくて! 共演者全員の個性がとても強いので、存在感をちゃんと出せるように頑張ります!」

 とは、有沙瞳。大阪ミナミは道頓堀で、信じがたいことに石油が湧いた!?  この利権をめぐって大阪vs日本政府の争いが勃発、さらにアメリカ政府までもがいっちょかみ……! 有沙は、真実を報道すべく奮闘するテレビリポーター・麻生直美役を演じる。

たこ焼きはソースじゃなく「塩がいい!」

「“どういうこと!?”っていう感じですよね(笑)。ぜひ、この愉快な設定にみなさん、ついて来ていただけたら。直美には、直美の伝えたい正義があって。自分が“これ!”と決めたものには、誰に何を言われようとも突き進む。そんな一生懸命さや、パーッとした明るさは私と似ているんじゃないかな」

 非常に気さくで、ノリのいいトークが止まらない! 宝塚歌劇団の娘役のイメージから、勝手におしとやか系だと思っていたことを伝えると、

「あははは。よく言われます。みなさん、騙されていますね(笑)」

 宝塚時代は阪急電車をよく利用し、池田泉州銀行のイメージガールも務めていた。

「だから、大阪は私の庭っていうイメージ(笑)。関西に行ったら、絶対食べたいのは塩たこ焼き。ソースじゃなくて、塩がいいんです! あと今回の大阪滞在中は、星組のお稽古期間なので、後輩たちに会いたいな。結構、下級生の面倒を見ちゃうタイプなので(笑)」

ソロ活動での変化

 ソロで活動を始めて、丸2年が経った。

「自分から会いに行かないと、誰にも会えないことが、最初は少しダメージでした(笑)。それまでは組子が70人くらいいるのが当たり前だったので。だから、やっぱり自分は人が好きなんだなって実感しました。あとは、歌える歌の幅が広がったことも楽しんでいます。私は、自分にあまり限界を決めずに進化・成長していきたい気持ちはずっと持ち続けていて。これからも、そうありたいです!」

可愛くて、どないしょう!?

 本作の主人公は大阪市役所“どないしょう課”職員 前田拓郎(浜中文一)。油田をめぐって、右往左往する。最近の“どないしょう”なことを尋ねると、

「甥っ子がふたりいるんです。2歳とまだ半年ちょっとくらいの子なんですけど。8月にバースデーライブをやったときには、上の子も観に来てくれて! もう可愛すぎて、貢いじゃっているので、どないしょう(笑)」

舞台『大阪は踊る!』【期間】10/4(土)〜12(日)【場所】大阪松竹座【出演】浜中文一、有沙瞳、松本梨香、長江健次、前田耕陽、大鳥れい

『大阪は踊る!』
【期間】10/4(土)〜12(日)
【場所】大阪松竹座
【出演】浜中文一、有沙瞳、松本梨香、長江健次、前田耕陽、大鳥れい
【観劇料】一等席1万2000円、二等席7000円、三等席3000円(税込み)
※チケット発売中


取材・文/池谷百合子