
日本社会の現状に、「遅れてる! 海外ではありえない!」なんて目くじらを立てている人もいますが……。いえいえ、他の国の皆さんも基本は一緒なんです! そんな、「衝撃」「笑える」「トホホ」がキーワードの世界の下世話なニュースを、Xで圧倒的な人気を誇る「May_Roma」(めいろま)こと谷本真由美さんに紹介していただきます。メーガン妃がアメリカで長男をサーフィンに通わせて大ヒンシュク! そのワケは……。
英国で好まれるスポーツは“戦闘訓練”
アメリカ・カリフォルニア州で暮らすイギリスのヘンリー王子とメーガン妃の長男であるアーチー君(5歳)が、サーフスクールに通っている─。この話題が、多くのイギリス人たちの気持ちを逆なでしています。
イギリスではサーフィンは、“庶民的なマリンスポーツ”というよりも“あまり行儀がよくない人たちがやるもの”という偏見があります。そのためイギリス国内では「ヘンリーとメーガンはやっぱりヤバい」となっているわけです。
そもそもイギリス王室は、伝統的なスポーツ以外はするべきではないという慣習があります。例えば、現在のチャールズ国王の妹であるアン王女は馬術に優れ、その実力はオリンピックに出場したほど。ウィリアム王子はポロをたしなみ、水球も得意です。
こうしたスポーツは、戦闘訓練の名残であり、王族や貴族の人間は戦場では指揮官になるため、馬術やポロは馬上で、水球は水上(水中)で、ラグビーは陸地で……という具合に、“戦い”を有利に進める意味合いを持っているのです。
心配なくらい“アンチ王室”
テニスは社交のためという異なる文脈がありますが、イギリスにおける伝統的な王室スポーツは、長い歴史の中で育まれた“するべき”理由があるのです。
ところが、ヘンリーとメーガンは、伝統や歴史などお構いなしと言わんばかりにサーフィンを子どもにやらせる。メーガンが一貫して“アンチ王室”であることは有名ですが、カリフォルニアという場所で、自由な精神性をイメージさせるサーフィンを選択するのだから、「なぜそこまで王室に盾突くのか」と、こっちが心配になるくらいです。
しかも、イギリス人にとってアメリカ西海岸というのは憧れの地でもある。イギリスは基本的にどこも寒いので、マリンスポーツに向いていません。コーンウォールという比較的暖かい海岸があることにはあるのですが、不動産価格が高く、ロンドンからも離れている。そのため、カリフォルニアは羨望の的だといえます。
そんな場所で、子どもをサーフィンに通わせ、その様子をインスタグラムで得意げに公開するのですから、イギリス国民にとってメーガンは、「炎上女王」「マウンティングお化け」と映るんですね。承認欲求のかたまりである彼女の言動に、いちいち反応してしまうイギリス人もどうかと思うけど、日本でも小室圭さんの言動に、いちいち反応してしまう人が少なくないから、他国のことは言えないか……。
