
日本社会の現状に、「遅れてる! 海外ではありえない!」なんて目くじらを立てている人もいますが……。いえいえ、他の国の皆さんも基本は一緒なんです! そんな、「衝撃」「笑える」「トホホ」がキーワードの世界の下世話なニュースを、Xで圧倒的な人気を誇る「May_Roma」(めいろま)こと谷本真由美さんに紹介していただきます。メーガン妃が炎上するたびに、英国内で株が上がる人物とは――。
メーガン妃の父は“常識人”
イギリスのメーガン妃が、長男・アーチー君(5歳)をアメリカでサーフスクールに通わせて、国民から大ヒンシュク。メーガンの話題がイギリスでホットになったのは、久しぶりのこと。裏を返せば、こういう話題でしか関心を抱かれないのも、気の毒といえば気の毒かも。メーガンの父親であるトーマス・マークルさんは、彼女が“承認欲求のかたまり”にならないように育てた常識人ということは、あまり知られていないかもしれません。
トーマスさんは、ハリウッドの映画業界で照明監督をしていた、レベルの高い技術と芸術的センスを持つ努力家として有名でした。さらには、75万ドルの宝くじが当たるなど十分なお金を持っていたトーマスさんは、そのお金をメーガンの学費に充て、規律が厳しいことで知られるハリウッドの名門私立女子校へ進学させます。
謙虚で慎ましい女性に育てたかったはずが、自身のセレブライフを自慢するばかりの女性になってしまうのですから、“親の心子知らず”とはこのこと……。
「ゴールドディガー」と揶揄
2020年にヘンリーとメーガンはイギリス王室からの離脱を表明します。このとき、トーマスさんはテレビに出演し、涙ながらに「王室に申し訳ないことをした」と語り、自身の教育が悪かったと謝罪しています。自分を正当化しない昔気質な態度に、イギリスでは「アメリカ人としてはとても珍しい」と、トーマスさんに対して同情する人がたくさんいたほどです。現在も、「メーガンは嫌いだけどトーマスさんは好き」というイギリス人は結構いるんですね。
ただ、一方的にメーガンを悪者扱いすることもできません。トーマスさんは、妻であるドーリアさんと離婚すると、メーガンとは疎遠になっていきます。ドーリアさんはアフリカ系アメリカ人で、自由な気質の持ち主でした。メーガンは母方の家族と親密になっていくのですが、そんな家庭環境や自身のルーツを鑑みたとき、メーガンなりに思うところもあったのでしょう。
そうはいっても、メーガンの態度はあまり共感を呼べるものではない。というのも、現在、トーマスさんは心臓の病気を抱えながら、メキシコの貧民層が多く住む地域で暮らしています。宝くじで当たった大金は、娘の学費に充てた以外は知人に貸したものの返してもらえず、生活も困窮しているといいます。王室から離脱したとはいえ、ヘンリーとメーガンは多額の資産を有しているわけですから、トーマスさんへ支援をしてもよさそうなのに、メーガンはまるでしない。
イギリス人は、メーガンのことを“ゴールドディガー”─金を掘る人、つまり金銭のために交際、交友する人だと揶揄しています。こうした薄情な性格も、彼女の炎上女王、もといヒール性に拍車をかけていることは言わずもがなでしょう。
