千葉雄大

「9月3日から配信されているPrime Video『セフレと恋人の境界線』に、千葉雄大さんがMCとして出演しています。番組は恋愛観が多様化する中で、従来の恋愛バラエティー番組では扱われてこなかったであろう“曖昧な関係”に着目した番組なんだとか。彼は、俳優だけでなくMCにも仕事の幅を広げています。順風満帆にみえますが、実はひそかに悩みを抱えているようで」(スポーツ紙記者、以下同)

 童顔で知られる千葉は、これまで演じてきた役柄も圧倒的に“かわいい”役が多かった。

「2012年にTBS系列で放送された連続ドラマ『桜蘭高校ホスト部』では、ウサギのぬいぐるみを抱え、甘いものに目がない、通称“ハニー先輩”を好演しました。2022年には、映画『もっと超越した所へ。』で、クズ男の星川富役で出演。コロコロと変わる表情やしぐさで“あざとかわいさ”を巧みに表現していました」

 バラエティーでも確固たるかわいいキャラを生かして、

「テレビ朝日系列で放送中の『あざとくて何が悪いの?』では、“最高峰のあざとさを誇るイケメン”としてスタジオにゲスト出演。当時、MCとして出演していた田中みな実さんと“あざとかわいさ”を競っていました。戦隊シリーズの『天装戦隊ゴセイジャー』で俳優デビューして15年がたち、彼もアラフォー世代に。最近では周囲に対して、“年齢的にかわいいは卒業したい。今後はもっと悪役に挑戦してみたいんだ”と漏らしているそう」

かわいいの賞味期限は切れている

かわいいキャラが定着した中で、出演した『大追跡』では悪役を演じきった千葉雄大(公式インスタグラムより)

 昨年11月、バラエティー番組『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した際は、

「周囲からかわいいと言われると、“かわいいの賞味期限は切れているので”と自虐的に答えてしまうと吐露していました。自意識が邪魔をして、特に自分より年下の俳優と共演する際に、違和感があるそう。俳優さんはキャラクターや、ビジュアルに縛られすぎると、役の幅を狭めるリスクが出てきてしまいます。今後の俳優人生を考えたときに、いろいろな役ができたほうが、息の長い役者になれますからね」(テレビ局関係者、以下同)

 イメージとかけ離れた悪役を切望していた中で、9月3日に最終回を迎えた連続ドラマ『大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜』(テレビ朝日系)では、第6話にゲストとして出演したのだが、

「千葉さんが演じた柏木亮太は、闇バイトを使い自分は手を汚さず、事件を仕組んでいた黒幕だったんです。劇中では、ひょうひょうと脅迫電話をかけたり、見事なサイコパスぶりを演じていました。SNS上では、逮捕されるシーンで見せた往生際の悪さも話題になりましたよ」

 過渡期を越え、新境地へ。ファンは新しい役を待っている。