
あの国民的CMに“一大事件”だ。マウスウォッシュ液『モンダミン』のCMに長年起用されてきた井森美幸が降板したのである。そのさわやかな笑顔と、「お口、クチュ、クチュ モンダミン♪」のフレーズは日本人の記憶に強烈に刷り込まれているが、その姿が突然見られなくなった事実に、驚きを隠せない人も少なくないようだ。
モンダミンの顔・井森美幸
「モンダミンが最初に発売されたのは1987年のこと。当時はまだマウスウォッシュはメジャーな商品ではなく、売れ行きもかんばしくなかったそうですが、90年代に入って口臭予防より口内の清潔を保つことに重きを置いてアピール。さらにテレビCMに井森美幸さんを起用したことも手伝い、需要が急増しました」(エンタメ誌ライター、以下同)
それからというもの、低刺激タイプ、夜用タイプなどさまざまなアイテムをリリースしてきた発売元のアース製薬だが、井森は継続してCMに出演。2015年以降は、虫歯予防、歯肉炎予防、口臭予防など、7つの効果を持つ「プレミアムケア」のイメージキャラクターとして親しまれてきた。
「足かけ約30年、“モンダミンの顔”としてPRを続けた井森さんですが、9月8日、発売から38年ぶりのフルリニューアルを図ったことでCMタレントも一新。小栗旬さん、畑芽育さん、5人組ダンス&ボーカルグループDa-iCEが新イメージキャラクターに就任しました」
CMからは井森が消え、先の3組が出演する新バージョンが全国放映されている。偶然、これを見たり、新しく広告が変わることを知ったユーザーからは嘆きの声が。
《モンダミンのCMに井森さんがいない?!》
《モンダミンは井森さんだろぉぉぉぉぉぉ.!!》
《嘘だろ・・・井森姉さんじゃなくなるのかよ・・・・・・》
《井森美幸さんのイメージだよ。変わらないで~》
など、悲鳴がやまないのである。
モンダミンからの粋なメッセージがSNSで話題に
突然のCM降板劇の裏側について前出のエンタメ誌ライターは語る。
「今年4月の産経新聞で、アース製薬の川端克宜社長が『モンダミン』のブランドイメージについて、『井森美幸さんの力もあり、長く愛されるブランドに育った』と評価しながらも、『他社の新製品も出てきて、そろそろブランドの刷新が必要になってきている』と発言。続けて、『この秋に大幅なフルモデルチェンジをする。今の若い世代にも支持される洗口液を出したい』とリニューアルを示唆していたのです。つまり今回の改革は既定路線でした」

そんななか、4日に更新されたアース製薬の公式Xが話題を集めている。
「『ずっと愛していただきありがとう。モンダミン、フルリニューアルです』という挨拶のあとに、リニューアルをうたう決意表明文が投稿されているのですが、各行の頭文字を“縦読み”すると、これまで長年PRキャラクターを務めてきた井森さんへの感謝のコメントが浮かび上がってくるのです」
長年起用していた企業からの粋なメッセージ。ネットには《愛が溢れてますね!》《縦読みにジーンとしました》《さすがモンダミンです!》といった声が寄せられている。
新たな時代を迎えたモンダミンだが、その成長を支えた井森美幸の存在はこれからも多くの人の心に残り続けるだろう。