
9月7日、緊急の記者会見を行い、辞任する意向を正式に表明した石破茂首相。7月の参議院議員選挙では、与党が過半数を割り込む大敗を喫したものの、続投に強い意欲を示していた。
小泉進次郎が総理になったら
しかし、「アメリカの関税措置に関する交渉に一つの区切りがついた今こそがしかるべきタイミングである」と理由を述べた。
さらに、自身の辞任に伴って行われる自民党総裁選挙には立候補しない考えを示している。この件を受けて、“次期首相は誰になるのか?”という話題が注目を集めている。
最新のJNNの世論調査によると“次の総理にふさわしい”として、小泉進次郎農水大臣と高市早苗前経済安全保障担当大臣が同率1位に選ばれた。次いで、石破茂首相が3位という結果に。
「小泉氏と高市氏、両氏ともに昨年の総裁選に立候補しています。そして、小泉氏は初回投票で3位。高市氏は決選投票で石破首相に敗れましたが、初回投票では首位を獲得していました。小泉氏は日本維新の会など野党とのパイプも太いですし、高市氏は女性初の総理大臣を期待する声があがっています。そのため、党内でも両氏が“ポスト石破”に近いとみなされているようです」(政治ジャーナリスト)
次期総裁の最有力候補として名前が挙がった2人。しかし、ネット上では小泉氏に拒否反応を示す声が相次いでいる。
《進次郎だけは絶対に総裁にしてはいけません。彼が総理大臣になったら日本が終わります。まずなにを言ってるかわかんない。》
《石破も石破で嫌だけど、小泉はもっとダメだろ。彼はアホすぎるし、国のトップを張るのは無理がある。お願いだからまともな判断をしてほしい》
《既に壊滅の一途をたどっているが、小泉が総理になったら本格的に日本終了》
SNSを中心に加速する“進次郎アレルギー”。その理由は?
「若さゆえの経験不足等も一因かと思われますが、やはり彼の発言の“中身のなさ”に危機感を覚える層が一定数いるようです。ネット上では“進次郎構文”としてイジられていますが、《今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている》や《気候変動のような問題はセクシーでなければならない》をはじめとした迷言を過去に多数残しているという印象が強い。
他にも、討論番組やインタビューでの浅はかな言動や質問と噛み合わない発言を連発。ネタとして扱う分には良いですが、日本のトップを任せられるかとなるとまた違うのでしょう。国民は総裁を選べないので、実力が伴わないまま親の七光りや知名度で本当に総裁に選ばれてしまうのではないかという懸念が、国民の“進次郎アレルギー”を引き起こしているのではないでしょうか」(前出、政治ジャーナリスト)
世間の関心を集めている、“ポスト石破”。しかし、今回の総裁選で選ばれたからといって、総理大臣になるとは限らないという点には注意が必要だ。
「7月の参議院議員選挙で、自民・公明は過半数の議席を維持できなかった。いわゆる少数与党になります。そのため、自党だけでは国会で過半数を確保できない状況です。たとえ自民党総裁になったとしても、総理大臣指名選挙では衆参両院で過半数の支持を得られなければ総理にはなれません。
例えば、野党が1つにまとまれば野党の総理大臣が誕生する可能性もあります。そのため、今回の総裁選ではどの野党とどのように組むのかも大きな争点になるかと思われます」(前出、政治ジャーナリスト)
石破氏の後継者争いはいかに―。