
【今シーズンは怪我に悩まされたロサンゼルス・ドジャース投手陣だが、中でも右腕の佐々木朗希は最も期待外れの投手の一人かもしれない】
9月9日(日本時間、以下同)にロサンゼルス・ドジャース専門の米メディア『ドジャース・ネーション』が配信した記事は、冒頭から佐々木朗希投手(23)への辛辣な言葉から始まった。
160キロを超えるフォーシームと鋭く落ちる高速スプリットを武器に、日本プロ野球4シーズンでの防御率は2.10。さらに23歳という若さもあって、20球団による争奪戦の末に入団したドジャースでは、先発ローテーションの役割が期待された佐々木。
ところがシーズン開幕から8試合に先発した彼の防御率は4.72で、2か月も経たずに右肩のインピンジメント症候群を診断されて故障者リスト入り。8月中旬の復帰後、マイナーリーグでのリハビリ登板は4試合で防御率7.07と低迷。
その度にデーブ・ロバーツ監督が繰り返し発信する佐々木の現状に、記事を執筆した『ドジャース・ネーション』記者の少々うんざりした様子が伺える。
ロバーツ監督はこの日もやはり、9月10日に控える5度目のリハビリ登板に言及し、
「繰り返しになりますが、ロウキにとってもっとも必要とされるのはパフォーマンスです。球速と制球力の向上、そしてとにかく良いピッチングをすること。我々は今、プレーオフ争いを繰り広げています。この場でプレーするためには、彼はレベルを上げ続けなければならない」
ナショナルリーグ・西地区2位のサンディエゴ・パドレスとはわずか1ゲーム差 (9月9日時点)と、プレーオフ進出のために1ゲームも落としたくないドジャース。いくら“鳴物入り”で加入したゴールデン・ルーキーとはいえ、マイナーリーグでも不安定な投球に終始する佐々木を指揮官も“特別扱い”するわけにはいかない。
それでも開幕前のMLB「プロスペクトランキング」1位に選出された、最も期待された若き右腕だけに、特にロサンゼルスでは連日にわたって動向が伝えられているわけだ。日本でも注目度の高さから、たびたびSNS上で物議を醸している佐々木だが、現地ファンは彼の現状をどう見ているのだろうか。
この男について話すのはうんざりだ

冒頭記事を投稿した『ドジャース・ネーション』公式faceboookには、目の肥えたメジャーリーグファン、ドジャースファンからさまざまなコメントが寄せられている。
《彼(佐々木)はまだ子どもだ。オフシーズン中はより健康を取り戻し、来年に向けてもっと成長することに集中させてあげよう。ドジャースは今シーズンの優勝に彼を必要としていない。》
《(ロバーツの)メッセージは、(リリーフとして)ブルペンに入るか、それとも(打者として)バットを振るかのどちらかだ。先発投手として出場する余地はない。》
《この男について話すのはうんざりだ。マイナーリーグに留めておけ》
《時間をかけてプロセスを踏んだほうがいい。彼の復帰を急がせる必要はないだろう》
《シーズン開幕前から彼が大成できないことはわかっていた。最初からマイナーリーグからスタートさせてから徐々にステップアップさせるべきだった》
《チームの選手をメディアで落とすことはもうやめよう。ロバーツ、佐々木は君の最後の仕事になるかもしれない》